Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2009-01-01から1年間の記事一覧

藤垣裕子、廣野喜幸編『科学コミュニケーション論』

科学コミュニケーション論 藤垣 裕子,廣野 喜幸 「科学」を「伝える」とはどういうことなのか。そして「科学」を「受け取る」とはどういうことなのか----東京大学科学技術インタープリター養成プログラムの講義をもとに、科学コミュニケーション論の理論的枠…

小川一水『フリーランチの時代』  ★★☆

SF

フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA) 小川 一水 「私は人類をたいらげたい」―火星やまと基地の隊員4名が体験した、あまりにもあっけないファーストコンタクトを描く表題作、太陽系開拓時代に孤独な宇宙船を駆るニートの日常「Slowlife in Starship」、いつ…

P.G.ウッドハウス『ジーヴスの帰還』  ★★★★

ジーヴスの帰還 (ウッドハウス・コレクション) P.G. ウッドハウス,P.G. Wodehouse,森村 たまき 雨どいを滑り降りている時が一番幸せというバーティーはまたもや雨どいを滑り降りることに!? 傑作短編2編も収録した、シリーズ第10弾。(Amazon) ちょwww …

P.G.ウッドハウス『でかした、ジーブス!』  ★★★★★

でかした、ジーヴス! (ウッドハウス・コレクション) Pelham Grenville Wodehouse,森村 たまき 情け知らずのアガサとダリアの両オバさんをはじめ、恥知らずの悪友シッピー・タッピー・ビンゴや怖いもの知らずの悪童トーマスらの猛攻をまえに、またもやピンチ…

イアン・G. バーバー『科学が宗教と出会うとき』

科学が宗教と出会うとき―四つのモデル イアン・G. バーバー,Ian G. Barbour,藤井 清久 ビッグバン、量子物理学、進化論、遺伝子操作、人工知能(AI)など、現代科学が提起する知識を幅広く紹介しながら、それらと宗教との関わりを「対立」「独立」「対話」「統…

David J. Hess『Science and Technology in a Multicultural World: The Cultural Politics of Facts and Artifacts』

Science and Technology in a Multicultural World: The Cultural Politics of Facts and Artifacts David J. Hess This new approach to the study of multiculturalism focuses on its applications to science and technology. It explores new studies t…

Brian Wynne編『Misunderstanding Science?: The Public Reconstruction of Science and Technology』

Misunderstanding Science?: The Public Reconstruction of Science and Technology Alan Irwin,Brian Wynne Misunderstanding Science? offers a challenging new perspective on the public understanding of science. In so doing, it also challenges ex…

S.ストックルマイヤー編『サイエンス・コミュニケーション 科学を伝える人の理論と実践』

サイエンス・コミュニケーション―科学を伝える人の理論と実践 S.ストックルマイヤー,佐々木 勝浩 科学を効果的に伝えるための基礎知識、異文化理解としてのサイエンス・コミュニケーション、公衆に科学技術を伝えるなど、サイエンス・コミュニケーションの理…

ジョルジュ・バタイユ『マダム・エドワルダ』

マダム・エドワルダ―バタイユ作品集 (角川文庫クラシックス) G.バタイユ,生田 耕作 「ある街角で、不安が私に襲いかかった。汚らしく、うっとりするような不安だ」極限のエロスの集約。戦慄に満ちた娼婦との一夜を描く短編「マダム・エドワルダ」に加え、目…

伊坂幸太郎『モダンタイムス』  ★★★☆

モダンタイムス (Morning NOVELS) 伊坂 幸太郎 漫画週刊誌「モーニング」で連載された伊坂作品最長1200枚(Amazon) あらすじが見当たらなかった。講談社に特集ページがあったかな? 友達がイマイチって言っていたので期待せずに読んだんだけど、放りっぱな…

堀江敏幸『めぐらし屋』  ★★☆

めぐらし屋 堀江 敏幸 わからないことはわからないままにしておくのがいちばんいい。記憶と謎に導かれ、蕗子さんが向かった先は…。著者待望の最新小説。(Amazon) 祖母宅へ行ったときに、何か小説が読みたい……! と従弟にカードを借りて近くの図書館へ駆け…

コニー・ウィリス『犬は勘定に入れません』  ★★★★☆

SF

犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 コニー・ウィリス,大森 望 オックスフォード大学史学部の学生ネッド・ヘンリーは、第二次大戦中のロンドン大空襲で焼失したコヴェントリー大聖堂の再建計画の資料集めの毎日を送っていた。だが…

藤原伊織『名残り日』  ★★★★

名残り火 (てのひらの闇 (2)) 藤原 伊織 堀江の無二の友人・柿島が殺された。その謎に満ちた死に疑問を持った堀江は調査に乗り出す。そこには流通業界に横たわる新たな闇があった! 著者の遺作となった長篇ミステリー。(Amazon) この著者が若くして死んで…

P.G.ウッドハウス『ブランディングズ城は荒れ模様』  ★★★★

ブランディングズ城は荒れ模様 (ウッドハウス・スペシャル) 森村 たまき 若い恋人たちの恋路を阻む階級差の壁と不幸な誤解、高貴なる豚エンプレスを襲うどす黒い影。大英帝国社交界を震撼させるギャリー伯父さんのスキャンダラスな回想録の行方は?『夏の稲妻…

藤原伊織『ダックスフントのワープ』  ★★★☆

ダックスフントのワープ (文春文庫) 藤原 伊織 大学の心理学科に通う「僕」は、ひょんなことから自閉的な少女・下路マリの家庭教師を引き受けることになる。「僕」は彼女の心の病を治すため、異空間にワープしたダックスフントの物語を話し始める。彼女は徐…

グレッグ・イーガン『TAP』  ★★★★

SF

TAP (奇想コレクション) 山岸 真 脳に作用してあらゆるものを言語で表現することを可能にするインプラント“TAP”。それを使用していた世界最高の詩人が謎の死を遂げた。詩人の娘から事件の究明を衣頼された私立探偵は捜査に乗り出すが…表題作「TAP」、体外離…

P.G.ウッドハウス『ブランディングズ城の夏の稲妻』  ★★★☆

ブランディングズ城の夏の稲妻 (ウッドハウス・スペシャル) P.G. Wodehouse,森村 たまき ゆっくりしたお脳の中にはブタのことしか無いエムズワース伯爵がしろしめすブランディングズ城―浮き世ばなれした楽園を舞台に、卿の甥と可憐なコーラスガールの恋模様…

藤原伊織『雪が降る』   ★★★★

雪が降る (講談社文庫) 藤原 伊織 母を殺したのは、志村さん、あなたですね。少年から届いた短いメールが男の封印された記憶をよみがえらせた。苦い青春の日々と灰色の現在が交錯するとき放たれた一瞬の光芒をとらえた表題作をはじめ、取りかえようのない過…

P.G.ウッドハウス『ジーブスと恋の季節』  ★★★★

ジーヴスと恋の季節 (ウッドハウス・コレクション) P.G. Wodehouse,森村 たまき 再読。全てのカップルが元通りになるところは何度読んでも感動するわあ……。

藤原伊織『ダナエ』  ★★★

ダナエ (文春文庫) 藤原 伊織 世界的な評価を得た画家・宇佐美の個展で、財界の大物である義父を描いた肖像画が、切り裂かれ硫酸をかけられるという事件が起きた。犯人はどうやら少女で、「これは予行演習だ」と告げる。宇佐美の妻は、娘を前夫のもとに残し…

津原泰水『ルピナス探偵団の当惑』  ★★★★

ルピナス探偵団の当惑 (ミステリー・リーグ) 津原 泰水 再読。少女小説文庫で出てたってことは、挿絵があるってことよね。ちょっと見たい。

水村美苗『日本語が亡びるとき』  ★★★★☆

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で 水村 美苗 「西洋の衝撃」を全身に浴び、豊かな近代文学を生み出した日本語が、いま「英語の世紀」の中で「亡びる」とはどういうことか? 日本語と英語をめぐる認識を深く揺り動かし、はるかな時空の眺望のもとに鍛えな…

恩田陸『ブラザー・サン シスター・ムーン』  ★

ブラザー・サン シスター・ムーン 恩田 陸 ねえ、覚えてる? 空から蛇が落ちてきたあの夏の日のことを―― 本と映画と音楽……それさえあれば幸せだった奇蹟のような時間。 『夜のピクニック』から4年、恩田陸が贈る、青春小説の新たなスタンダードナンバー誕生…

海堂尊『ジェネラル・ルージュの凱旋』  ★★★★☆

ジェネラル・ルージュの凱旋 海堂 尊 桜宮市にある東城大学医学部付属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。それは救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着している…

J.K.ローリング『ハリー・ポッターと死の秘法』  ★★★★☆

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻) 松岡 佑子 7月31日、17歳の誕生日に、母親の血の護りが消える。「不死鳥の騎士団」に護衛されて飛び立つハリー、そして続くロンとハーマイオニー。ダンブルドアの遺品を手…

藤原伊織『てのひらの闇』  ★★★★

てのひらの闇 藤原 伊織 二人の男の道を決定づけたのは、生放送中のスタジオで発せられた、不用意な、しかし致命的な一言だった――。二十年後、その決着をつける時が訪れ、一人は自死を、一人は闘うことを選んだ。著者の新たな到達点を示す傑作。(Amazon) …

石持浅海『Rのつく月には気をつけよう』  ★★☆

Rのつく月には気をつけよう 石持 浅海 湯浅夏美と長江高明、熊井渚の3人は大学時代からの呑み仲間。毎回誰かが連れてくるゲストは、定番の飲み会にアクセントをつける格好のネタ元だ。酔いもまわり口が軽くなったところで盛り上がるのはなんといっても恋愛話…

藤原伊織『ひまわりの祝祭』  ★★★★

ひまわりの祝祭 藤原 伊織 自殺した妻は妊娠を隠していた。何年か経ち彼女にそっくりな女と出会った秋山だが、突然まわりが騒々しくなる。ヤクザ、闇の大物、昔の会社のスポンサー筋などの影がちらつく中、キーワードはゴッホの「ひまわり」だと気づくが…。…

湊かなえ『告白』  ★★★★

告白 湊 かなえ 我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤め…

石持浅海『温かな手』  ★★☆

温かな手 石持 浅海 大学の研究室に勤める畑寛子の同居人・ギンちゃんは名探偵。サラリーマンの北西匠の同居人・ムーちゃんも名探偵。人間離れした二人は、彼らが遭遇した殺人事件や騒動を、鮮やかに解き明かす! 一風変わった名探偵とそのパートナーが活躍…