Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

石田衣良『シューカツ!』  ★

シューカツ! 石田 衣良 仕事も会社も、わからない。でも今、闘うしかないんだ。水越千晴、鷲田大学三年生。仲間七人で「シューカツプロジェクトチーム」を結成した。目標は全員で、最難関マスコミ合格。(Amazon) 母が借りてきたようなので読んでみたが二時…

津原泰水『ルピナス探偵団の当惑』  ★★★★

ルピナス探偵団の当惑 (創元推理文庫) 津原 泰水 私立ルピナス学園高等部に通う吾魚彩子は、あるときうっかり密室の謎を解いたばかりに、刑事の姉から殺人事件の推理を強要される。なぜ殺人者は犯行後冷えたピザを食べたのか?その後も飄々たる博識の少年・祀…

森絵都『つきのふね』  ★★★★

つきのふね (角川文庫) 森 絵都 あの日、あんなことをしなければ…。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。進路や万引きグループとの確執に悩む孤独な日々で、唯一の心の拠り所だった智さんも、静かに精神を病んでいき―。近所を騒がせる放火事件と…

上野千鶴子『発情装置』  ★★★

発情装置―エロスのシナリオ 上野 千鶴子 人はなぜ欲情するのか?もはや「対」幻想の時代は終わった―ブルセラ、援助交際、セックスレス…地滑りを起こしたように変わっていく性意識。その構造を読み解く鍵とは? 20世紀というエロスの世紀を、快刀乱麻を断つご…

遥洋子『東大で上野千鶴子に喧嘩を学ぶ』  ★★

東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ (ちくま文庫) 遥 洋子 教授は言った。「相手にとどめを刺しちゃいけません。あなたはとどめを刺すやり方を覚えるのでなく、相手をもてあそぶやり方を覚えて帰りなさい。そうすれば、勝負は聴衆が決めてくれます」タレントは…

上野千鶴子、小倉千加子『ザ・フェミニズム』  ★★★★☆

ザ・フェミニズム (ちくま文庫) 上野 千鶴子,小倉 千加子 決着をつけましょう―。当代を代表するフェミニスト二人が、フェミニズムについて徹底的に語りあった。「夫婦別姓は支持しない。」「リベラリズムはフェミニズムの敵である。」「援交と新・専業主婦は…

中山可穂『花伽藍』  ★★★☆

花伽藍 (角川文庫) 中山 可穂 夏祭りの夜の出会いから別れまでの濃密な恋の顛末を描いた「鶴」、失恋したばかりの一夜の出来事「七夕」、離婚した夫が転がり込んできたことから始まる再生の物語「花伽藍」、恋人とともに飼い猫にまで去られてしまった「偽ア…

P.G.ウッドハウス『がんばれ、ジーヴス』

がんばれ、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション) P.G. ウッドハウス,森村 たまき “あの男がドライマティーニ以外に何かを深く愛したことがあるとは思いません”こうまで腐されたバーティーの今回の運命は?爆笑短篇3作も収録した、シリーズ第11弾。(Amazon…

藤原伊織『遊戯』  ★★★

遊戯 藤原 伊織 「現実とネットの関係は、銃を撃つのに似ている」。ネットの対戦ゲームで知り合った本間とみのり。初対面のその日、本間が打ち明けたのは、子どもの頃の忌まわしい記憶と父の遺した拳銃のことだった。二人を監視する自転車に乗った男。そして…

北原みのり『フェミの嫌われ方』  ★★★★

フェミの嫌われ方 北原 みのり 私のオンナを、あなたのオンナを、知りたくなった。オンナの共通項…があるとしたら、それは何なのかを、知りたいと感じた。この本は、私(著者)が怒ったり、喜んだり、悲しんだり、嬉しがったりしながら、オンナのことを考えな…