Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

津村記久子『ワーカーズ・ダイジェスト』  ★★

ワーカーズ・ダイジェスト ワーカーズ・ダイジェストの他のレビューをみる» 津村 記久子 集英社 ¥ 1,260 (2011-03-25) 32歳は、欲望も希望も薄れていく年だった。けれど、きっと悪いことばかりじゃない。重信:東京の建設会社に勤める。奈加子:大阪のデザイ…

津村記久子『カソウスキの行方』  ★★★☆

カソウスキの行方 (講談社文庫) 作者: 津村記久子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/01/17 メディア: 文庫 クリック: 4回 この商品を含むブログ (14件) を見る 不倫バカップルのせいで、郊外の倉庫に左遷されたイリエ。28歳、独身、彼氏なし。やりきれ…

津村記久子『ポストライムの舟』  ★★★

ポトスライムの舟 (講談社文庫) ポトスライムの舟 (講談社文庫)の他のレビューをみる» 津村 記久子 講談社 ¥ 420 (2011-04-15) 29歳、工場勤務のナガセは、食い扶持のために、「時間を金で売る」虚しさをやり過ごす日々。ある日、自分の年収と世界一周旅行…

津村記久子『カソウスキの行方』  ★★★★

カソウスキの行方 (講談社文庫) カソウスキの行方 (講談社文庫)の他のレビューをみる» 津村 記久子 講談社 ¥ 480 (2012-01-17) 不倫バカップルのせいで、郊外の倉庫に左遷されたイリエ。28歳、独身、彼氏なし。やりきれない毎日から逃れるため、同僚の森川…

桜庭一樹『傷痕』  ★

傷痕 傷痕の他のレビューをみる» 桜庭 一樹 講談社 ¥ 1,680 (2012-01-12) この国が20世紀に産み落とした偉大なるポップスターがとつぜん死んだ夜、報道が世界中を黒い光のように飛びまわった。彼は51歳で、娘らしき、11歳の子どもが一人残された。彼女がど…

小川洋子『海』  ★☆

海 海の他のレビューをみる» 小川 洋子 新潮社 --- (2006-10-28) 恋人の家を訪ねた青年が、海からの風が吹いて初めて鳴る〈鳴鱗琴(メイリンキン)〉について、一晩彼女の弟と語り合う表題作、言葉を失った少女と孤独なドアマンの交流を綴る「ひよこトラック」…

小川洋子『沈黙博物館』  ★★★★☆

沈黙博物館 沈黙博物館の他のレビューをみる» 小川 洋子 筑摩書房 --- (2000-09) 耳縮小手術専用メス、シロイワバイソンの毛皮、切り取られた乳首…「私が求めたのは、その肉体が間違いなく存在しておったという証拠を、最も生々しく、最も忠実に記憶する品な…

川上未映子『ヘヴン』  ★★★

ヘヴン ヘヴンの他のレビューをみる» 川上 未映子 講談社 ¥ 1,470 (2009-09-02) 「僕とコジマの友情は永遠に続くはずだった。もし彼らが僕たちを放っておいてくれたなら―」驚愕と衝撃、圧倒的感動。涙がとめどなく流れる―。善悪の根源を問う、著者初の長篇…

辻村深月『オーダーメイド殺人クラブ』  ★★

オーダーメイド殺人クラブ オーダーメイド殺人クラブの他のレビューをみる» 辻村 深月 (2011-05-26) 中学二年のふたりが計画する「悲劇」の行方 親の無理解、友人との関係に閉塞感を抱く「リア充」少女の小林アン。普通の中学生とは違う「特別な存在」となる…

桜庭一樹『私の男』  ★★★★

私の男 私の男の他のレビューをみる» 桜庭 一樹 文藝春秋 ¥ 1,550 (2007-10-30) 優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。家族の愛とはなにか、超えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?この…

貴志祐介『新世界より』下  ★★★★

SF

新世界より 下 新世界より 下の他のレビューをみる» 貴志 祐介 講談社 --- (2008-01-24) 八丁標の外に出てはいけない―悪鬼と業魔から町を守るために、大人たちが作った忌まわしい伝説。いま伝説が、「実体」となって町に迫る。新しい秩序とは、おびただしい…

貴志祐介『新世界より』上  ★★★★

SF

新世界より 上 新世界より 上の他のレビューをみる» 貴志 祐介 講談社 --- (2008-01-24) 子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。いつわりの共同体が隠しているもの…

山田詠美『無銭優雅』  ★★

無銭優雅 (幻冬舎文庫) 無銭優雅 (幻冬舎文庫)の他のレビューをみる» 山田 詠美 幻冬舎 ¥ 520 (2009-08) 友人と花屋を経営する斎藤慈雨と、古い日本家屋にひとり棲みの予備校講師・北村栄。お金をかけなくとも、二人で共有する時間は、“世にも簡素な天国”に…