Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

辻村深月『鍵のない夢を見る』  ★★

鍵のない夢を見る 鍵のない夢を見るの他のレビューをみる» 辻村 深月 文藝春秋 ¥ 1,512 (2012-05) 普通の町に生きる、ありふれた人々がふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる5篇。現代の地方の姿を鋭く衝く短篇集(Amazon) 全体的に嫌な本だ…

湊かなえ『少女』  ★★

少女 (双葉文庫) 少女 (双葉文庫)の他のレビューをみる» 湊 かなえ 双葉社 ¥ 669 (2012-02-16) 親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を…

金原ひとみ『TRIP TLAP』  ★★

TRIP TRAP トリップ・トラップ (角川文庫) TRIP TRAP トリップ・トラ...の他のレビューをみる» 金原 ひとみ 角川書店(角川グループパブリッシング) ¥ 596 (2013-01-25) 中学校にも行かず半監禁状態の同棲生活。高校は中退しヤクザに怯えながらもナンパ男を…

本多孝好『MEMORY』  ★★

MEMORY (集英社文庫) MEMORY (集英社文庫)の他のレビューをみる» 本多 孝好 集英社 ¥ 540 (2013-09-20) 葬儀店のひとり娘に産まれた森野、そして文房具店の息子である神田。同じ商店街で幼馴染みとしてふたりは育った。中学三年のとき、森野が教師に怪我を…

川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』  ★★★

すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫) すべて真夜中の恋人たち (講...の他のレビューをみる» 川上 未映子 講談社 ¥ 691 (2014-10-15) 「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。…

川上弘美『天頂より少し下って』

天頂より少し下って (小学館文庫) 天頂より少し下って (小学館...の他のレビューをみる» 川上 弘美 小学館 ¥ 551 (2014-07-08) “ふたたび恋を始めたのは、三十代の半ばころからだったか。その夏はじめてのプールにつかるときの感じだったな、あれは、と真琴…

川上美映子『愛の夢とか』  ★★

愛の夢とか 愛の夢とかの他のレビューをみる» 川上 未映子 講談社 ¥ 1,512 (2013-03-29) あのとき、ふたりが世界のすべてになった。なにげない日常がゆらいで光を放つ瞬間をとらえた、心ゆさぶる7ストーリーズ。(Amazon) 主婦ひいては女への悪意が感じら…

リディア・デイヴィス『ほとんど記憶のない女』

ほとんど記憶のない女 (白水Uブックス) ほとんど記憶のない女 (白水U...の他のレビューをみる» リディア デイヴィス 白水社 ¥ 1,296 (2011-01-22) 「とても鋭い知性の持ち主だが、ほとんど記憶のない女がいた」 わずか数行の箴言・禅問答のような超短編から…

江國香織『なつのひかり』  ★★★

なつのひかり (集英社文庫) なつのひかり (集英社文庫)の他のレビューをみる» 江國 香織 集英社 ¥ 626 (1999-05-20) 「私」は来週21歳。ウェイトレスとバーの歌手という、2つのアルバイトをしている。「年齢こそ三つちがうが双生児のような」兄がいて、兄に…

筒井康隆『男たちのかいた絵』  ★★★☆

男たちのかいた絵 (新潮文庫) 男たちのかいた絵 (新潮文庫)の他のレビューをみる» 筒井 康隆 新潮社 --- (1978-10-31) おくびょうで意気地なしでも、拳銃片手に怖いものなし――チンピラやくざの、カッコいい兄貴分へのあこがれが、屈折した心情に映し出される…