Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

湊かなえ『少女』  ★★

親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら、死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く―死の瞬間に立ち合うために。高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。(Amazon

 なんか二冊連続で嫌な本を選んでしまった感じが……。趣味の悪い本が百合な結末を迎えたと思ったらやっぱり趣味が悪かった! まあ湊かなえが書いているのでこうなるのは当然なのである。趣味が悪いというか読後感悪いというか意地が悪いというか、それ系で一番好きなのは若竹七海です。ユーモアが書ける人を尊敬している。