Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

松浦理英子『セバスチャン』  ★★

セバスチャン (河出文庫) セバスチャン (河出文庫)の他のレビューをみる» 松浦 理英子 河出書房新社 ¥ 651 (2007-12-04) あなたにとって世界とは佐久間背理なんでしょう?…麻希子は大学を辞めた今も、同級生だった背理と「主人と奴隷」ごっこの関係を続けて…

仁川高丸『微熱狼少女』  ★★★★

微熱狼少女 微熱狼少女の他のレビューをみる» 仁川 高丸 集英社 --- (1992-02-05) 女子高生・藤乃。赤みがかった髪を狼カットにしている。彼女にはゲイの父親と、暴力的な恋人・誠がいた。そんな藤乃に接近してくる社会科の非常勤講師・三島麻純(♀)23歳。三…

仁川高丸『文月に不実の花咲く』  ★☆

文月に不実の花咲く 文月に不実の花咲くの他のレビューをみる» 仁川 高丸 集英社 --- (1997-12-16) 落としてしまったイヤリングがかえってくる夢を見た頃、やってきた転校生・良平(アキラ)。詰襟の学生服に太い眉と大きな目。良平は女の子だった。女同士の良…

中山可穂『サグラダ・ファミリア』  ★★★

サグラダ・ファミリア 聖家族 サグラダ・ファミリア 聖家族の他のレビューをみる» 中山 可穂 朝日新聞社 --- (1998-06) 人を愛することを拒絶する孤独なピアニスト、石狩響子が初めて恋をした。相手はフリーのルポライター、成島透子。透子は子供を産むこと…

中山可穂『天使の骨』  ★★★

天使の骨 (集英社文庫) 天使の骨 (集英社文庫)の他のレビューをみる» 中山 可穂 集英社 ¥ 500 (2001-08-21) ぼろぼろの守護天使たちがわたしにつきまとう…。人生のすべてをかけた劇団を失い、世捨て人のように暮らす劇作家ミチル。絶望の果てに、彼女は天使…

中山可穂『猫背の王子』  ★★★★☆

猫背の王子 (集英社文庫) 猫背の王子 (集英社文庫)の他のレビューをみる» 中山 可穂 集英社 ¥ 440 (2000-11-17) 自分とセックスしている夢を見て、目が覚めた―。女から女へと渡り歩く淫蕩なレズビアンにして、芝居に全生命を賭ける演出家・王寺ミチル。彼女…

ナサニエル・ホーソーン『人面の大岩』  ★★★

人面の大岩 (バベルの図書館 3) 人面の大岩 (バベルの図書館 3)の他のレビューをみる» ナサニエル・ホーソーン 国書刊行会 --- (1988-03) これは小説じゃなくて寓話なのか。小説なのか。「寓意作家」ってのは寓話作家とは違うのか。つーか寓話って何だ。ウィ…

中山可穂『感情教育』  ★★★★☆

感情教育 (講談社文庫) 感情教育 (講談社文庫)の他のレビューをみる» 中山 可穂 講談社 --- (2002-05-15) これ1作でわたしは年老いた――(文庫版あとがきより) 女と女。胸に突き刺さるような至高の愛。 中山可穂の最高傑作! 前世から契りあった恋人はあなた…

木原音瀬『箱の中』『檻の外』  ★★★★☆

檻の外 (Holly Novels) 檻の外 (Holly Novels)の他のレビューをみる» 木原 音瀬 蒼竜社 ¥ 900 (2006-05-25) 堂野崇文は痴漢と間違われて逮捕されるが、冤罪を訴え最高裁まで争ったため、実刑判決を受けてしまう。入れられた雑居房は、喜多川圭や芝、柿崎、…

中山可穂『マラケシュ心中』  ★★★★

マラケシュ心中 (講談社文庫) マラケシュ心中 (講談社文庫)の他のレビューをみる» 中山 可穂 講談社 --- (2005-05-13) 「恋がいつか必ず終わるものなら、わたしたちは恋人同士になるのはやめましょう。何も契らず、何も約束せず、からだに触れ合わず、それゆ…

あさのあつこ『NO.6 #9』  ★★★★

NO.6〔ナンバーシックス〕#9 (YA!ENTERTAINMENT) NO.6〔ナンバーシックス〕#...の他のレビューをみる» あさの あつこ 講談社 ¥ 998 (2011-06-14) 崩壊する矯正施設から間一髪脱出した紫苑は、瀕死のネズミを救うため、イヌカシ、力河とともに市内に突入…

松浦理英子『ナチュラル・ウーマン』  ★★★★

ナチュラル・ウーマン ナチュラル・ウーマンの他のレビューをみる» 評価: 松浦 理英子 河出書房新社 ¥ 1,529 (1994-10) 「私はこの小説を書いたことを誇りに思う」。日本文学という手ばなしの母性礼讃の土壌、さらに小さ神礼讃の土壌に、著者が突き出した…

百田尚樹『風の中のマリア』  ★★☆

風の中のマリア 風の中のマリアの他のレビューをみる» 評価: 百田 尚樹 講談社 ¥ 1,575 (2009-03-04) 「女だけの帝国」が誇る最強のハンター。その名はマリア。彼女の身体はそのすべてが戦いのために作られた。堅固な鎧をまとい、疾風のように飛ぶ。無尽蔵…

レベッカ・ブラウン『若かった日々』  ★★★

若かった日々 (新潮文庫) 若かった日々 (新潮文庫)の他のレビューをみる» 評価: レベッカ ブラウン 新潮社 ¥ 500 (2009-12-24) あまりに違う二人が傷つけ合うのは必然だった―。家族と希薄な関係しか築けなかった父。夫との愛に挫折した母。物心ついたとき…

中山可穂『弱法師』  ★★★★

弱法師 弱法師の他のレビューをみる» 評価: 中山 可穂 文藝春秋 --- (2004-02-26) 難病を抱える少年と、少年に父親を超えた愛情を抱く義父との交流を描く表題作など、激しくも狂おしい愛の形を描く3篇を収録した中篇小説集。『別冊文芸春秋』掲載を単行本化…

中山可穂『白い薔薇の淵まで』  ★★★★☆

白い薔薇の淵まで (集英社文庫) 白い薔薇の淵まで (集英社文庫)の他のレビューをみる» 評価: 中山 可穂 集英社 ¥ 460 (2003-10-17) ジャン・ジュネの再来とまで呼ばれる新人女性作家・塁と、平凡なOLの「わたし」はある雨の夜、書店で出会い、恋に落ちた。…

中山可穂『ジゴロ』  ★★★☆

ジゴロ ジゴロの他のレビューをみる» 評価: 中山 可穂 集英社 ¥ 1,470 (2003-02-05) カイは新宿二丁目界隈で顔の売れたストリート・ミュージシャン。ギター一本抱えて現れ、道行くビアンたちに愛のバラードを歌いかける。彼女に翻弄される女たちの切なくも…

あさのあつこ『NO.6 #8』  ★★☆

NO.6〔ナンバーシックス〕#8 (YA!ENTERTAINMENT) NO.6〔ナンバーシックス〕#8 ...の他のレビューをみる» 評価: あさの あつこ 講談社 ¥ 998 (2009-07-25) 瓦解するNO.6、いよいよクライマックスへ。矯正施設の最上階でついに紫苑は沙布との再会をはたした…

あさのあつこ『NO.6 #7』  ★★★

NO.6〔ナンバーシックス〕#7 (YA!ENTERTAINMENT) NO.6〔ナンバーシックス〕#7 ...の他のレビューをみる» 評価: あさの あつこ 講談社 ¥ 998 (2008-10-10) 決して開くはずのない矯正施設の扉がついに開かれた。目指すは、沙布が囚われている最上階!紫苑とネ…

金城一紀『レボリューションNo.3』  ★★★★

レヴォリューション No.3 (角川文庫) レヴォリューション No.3 (角...の他のレビューをみる» 評価: 金城 一紀 角川グループパブリッシング ¥ 540 (2008-09-25) 「君たち、世界を変えてみたくはないか?」オチコボレ男子高に通い、死んだような毎日を送って…

ジェイ・イングラム『そうだったのか! 見慣れたものに隠された科学』  ★★★★

そうだったのか!―見慣れたものに隠れた科学 (ブルーバックス) そうだったのか!―見慣れたも...の他のレビューをみる» 評価: ジェイ イングラム 講談社 --- (1999-08) 科学は疑問をもつことから始まる。あくびはなぜ伝染する?なるべく雨に濡れない歩き方は?…