Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

トマス・M.ディッシュ『アジアの岸辺』  ★★★★

SF

アジアの岸辺 (未来の文学) トマス・M.ディッシュ,浅倉 久志 最高に知的で最高に意地悪なSF作家、トマス・M・ディッシュの洗練された奇想と黒い笑いに満ちた短篇群を初集成。本邦初訳・幻の傑作「アジアの岸辺」等13篇を収録した日本オリジナル編集によるベ…

村上陽一郎編『現代科学論の名著』  ★★★★

現代科学論の名著 (中公新書) 村上 陽一郎 「科学とは何か」をラディカルに問う名著12冊のブックガイド。 ホワイトヘッド『科学と近代世界』 バシュラール『否定の哲学』 シュレーディンガー『生命とは何か』 マンハイム『イデオロギーとユートピア』 ウィ…

グレッグ・イーガン『宇宙消失』  ★★★★☆

SF

宇宙消失 (創元SF文庫) グレッグ イーガン,Greg Egan,山岸 真 2034年、地球の夜空から星々が消えた。正体不明の暗黒の球体が太陽系を包みこんだのだ。世界を恐慌が襲った。この球体について様々な仮説が乱れ飛ぶが、決着のつかないまま、33年が過ぎた…。ある…

冲方丁 『冲方式ストーリー創作塾』  ★★★

冲方式ストーリー創作塾 冲方 丁 キミにもあの名作『マルドゥック・スクランブル』が書ける!! 「小説や物語が好きだし、なんとなく自分も書いてみたいけど一体どうすればいいの?」 と考えているアナタ。 そんなアナタのために、今ライトノベル界でもっと…

リチャード・ドーキンス『神は妄想である』  ★★★★

神は妄想である―宗教との決別 リチャード・ドーキンス,垂水 雄二 人はなぜ神という、ありそうもないものを信じるのか? なぜ宗教だけが特別扱いをされるのか? 「私は無神論者である」と公言することがはばかられる、たとえば現在のアメリカ社会のあり方は、お…

ガルシア・マルケス『コレラ時代の愛』  ★★★★☆

コレラの時代の愛 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1985)) 木村 榮一 夫を不慮の事故で亡くしたばかりの女は72歳。彼女への思いを胸に、独身を守ってきたという男は76歳。ついにその夜、男は女に愛を告げた。困惑と不安、記憶と期待がさまざまに交錯する二人を乗…

ディーン・クーンツ『ベストセラー小説の書き方』  ★★★★

ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫) ディーン・R. クーンツ,Dean R. Koontz,大出 健 どんな本が売れるのか?超ベストセラー作家が、自作をはじめ、さまざまな例をひきながら、成功の秘密を説き明かす。何百万もの読者に支持される人気作家ならではの、それ…

バルザック『ゴリオ爺さん』下  ★★★☆

ゴリオ爺さん (下) (岩波文庫) バルザック,高山 鉄男 ……ひ、ひどい。爺さんが哀れすぎて見ていられない。上巻はラスティニャックメインな感じだったけど、下巻は彼目線でのゴリオ爺さんがたくさん描かれている。最期にあの娘らは自分を愛してなんかいない、…

野尻抱介『太陽の簒奪者』  ★★★★

SF

太陽の簒奪者 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) 野尻 抱介 西暦2006年、突如として水星の地表から噴き上げられた鉱物資源は、やがて、太陽をとりまく直径8000万キロのリングを形成しはじめた。日照量の激減により破滅の危機に瀕する人類。いったい何者が…