Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

アルフレッド・ベスター『ゴーレム100』  ★★★

SF

ゴーレム100 (未来の文学) アルフレッド・ベスター,渡辺 佐智江 22世紀のある巨大都市で、突如理解不能で残虐な連続殺人事件が発生した。犯人は、8人の上品な蜜蜂レディたちが退屈まぎれに執り行った儀式で召喚した謎の悪魔ゴーレム100。事件の鍵を握るのは…

時雨沢恵一『キノの旅 11』  ★★☆

キノの旅 11―the Beautiful World (11) (電撃文庫 し 8-23) 時雨沢 恵一 安心して読める一冊。この人は安定してるなー、上にも下にも行かないって感じ。さらさら進むから目にも優しいです。12巻が出てる読まなきゃ、と思ったらちょうど棚にあった11巻読んで…

森奈津子『先輩と私』  ★★★★

先輩と私 森 奈津子 女子大生・光枝は、好色文学研究会の一員。官能小説を書いては妄想に浸り、自慰に耽る日々。そんな折、ライバル団体であるエロティック文学研究会の会長・華代から、引き抜きの誘いを受ける。やがて華代のたくらみは度を越したものとなり…

森奈津子『姫百合たちの放課後』  ★★★★

姫百合たちの放課後 (ハヤカワ文庫 JA モ 3-3) 森 奈津子 女子校を舞台に繰り広げられる、少女たちの可笑しくも甘酸っぱい青春から、大人同士のディープな恋愛遊戯までを描いた「百合コメディ」8編を収録。団鬼六や女教師ポルノのパロディであるレズビアンSM…

トーマス・マン『ヴェニスに死す』  ★★☆

ヴェニスに死す (岩波文庫) Thomas Mann,実吉 捷郎 旅先のヴェニスで出会った、ギリシャ美を象徴するような端麗無比な姿の美少年。その少年に心奪われた初老の作家アッシェンバッハは、美に知性を眩惑され、遂には死へと突き進んでゆく。神話と比喩に満ちた…

コニー・ウィリス『ドゥームズデイ・ブック 下』  ★★★★☆

SF

ドゥームズデイ・ブック〈下〉 (ハヤカワ文庫SF) コニー ウィリス,Connie Willis,大森 望 もーやだーもーやだー! つらいー! 私はとことん登場人物に感情移入してしまう性質で、うまい人の書くつらい話ってのは本当につらくて、この先もつらいって分かって…

コニー・ウィリス『ドゥームズデイ・ブック 上』  ★★★☆

SF

ドゥームズデイ・ブック〈上〉 (ハヤカワ文庫SF) コニー ウィリス,Connie Willis,大森 望 歴史研究者の長年の夢がついに実現した。過去への時間旅行が可能となり、研究者は専門とする時代を直接観察することができるようになったのだ。オックスフォード大学…

ジーン・ウルフ『デス博士の島その他の物語』  ★★★★

SF

デス博士の島その他の物語 (未来の文学) ジーン ウルフ,Gene Wolfe,浅倉 久志,柳下 毅一郎,伊藤 典夫,伊藤 典夫,柳下 毅一郎 「だけど、また本を最初から読みはじめれば、みんな帰ってくるんだよ…きみだってそうなんだ」孤独な少年の元に物語の登場人物が訪…

P.G.ウッドハウス『ジーヴスと恋の季節』  ★★★★

ジーヴスと恋の季節 (ウッドハウス・コレクション) P.G.ウッドハウス,森村 たまき 間違った相手と結ばれかかった4組のカップルのこんがらがりを解消する、天才執事ジーヴスの一石四鳥の大技とは?(ビーケーワン) 前半の怒涛のおかしさは神の御業としか思…