Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

東川篤哉『交換殺人には向かない夜』  ★★☆

交換殺人には向かない夜 (カッパノベルス) 東川 篤哉 浮気調査を依頼され、使用人を装って山奥の邸に潜入した私立探偵・鵜飼杜夫。ガールフレンドに誘われ、彼女の友人が持つ山荘を訪れた探偵の弟子・戸村流平。寂れた商店街の通りで起こった女性の刺殺事件…

東川篤哉『完全犯罪に猫は何匹必要か?』  ★★☆

完全犯罪に猫は何匹必要か? (カッパ・ノベルス) 東川 篤哉 回転寿司チェーンを経営する資産家・豪徳寺豊蔵が殺された。犯行現場は自宅のビニールハウス。そこでは、十年前にも迷宮入りの殺人事件が起こっていた……。豊蔵に飼い猫の捜索を依頼されていた探偵・…

山本弘『神は沈黙せず』  ★★★★

SF

神は沈黙せず 山本 弘 この世界は、人類は「神」と呼ばれる知性体のシミュレーションなのではないか? 人工知能学者である兄の行方を追ううちに、妹・優歌がたどり着いた世界の真相とは!? 山本弘が放つ、長編SFエンタテインメント!(Amazon) 人工知能が…

東川篤哉『学ばない探偵たちの学園』  ★★★

学ばない探偵たちの学園 (ジョイ・ノベルス) 東川 篤哉 呑気な雰囲気の私立鯉ヶ窪学園。転校生の赤坂通は非公認サークル・探偵部に入部させられた。彼らの目前で起きた密室殺人。被害者は、芸能クラスのアイドル目当てで侵入した盗撮カメラマン。事件後には…

恩田陸『象と耳鳴り』  ★★☆

象と耳鳴り 恩田 陸 「あたくし、象を見ると耳鳴りがするんです」退職判事関根多佳雄が博物館の帰りに立ち寄った喫茶店。カウンターで見知らぬ上品な老婦人が語り始めたのは、少女時代に英国で遭遇した、象による奇怪な殺人事件だった。だが婦人が去ったのち…

東川篤哉『殺意は必ず三度ある』  ★★★

殺意は必ず三度ある (ジョイ・ノベルス) 東川 篤哉 のんきを絵に描いたような鯉ヶ窪学園。敗退を続ける野球部グラウンドからベースが盗まれてしまう。オレ(=赤坂通)が唯一の下級生として在籍する探偵部員の総力を結集しても謎は解けない。後日、野球部とラ…

東川篤哉『館島』  ★★★☆

館島 (ミステリ・フロンティア) 東川 篤哉 巨大や螺旋階段の下に倒れていた当主の死因は、転落死ではなく墜落死だった!? 天才建築家・十文字和臣の突然の死から半年が過ぎ、未亡人の意向により死の舞台となった異形の別荘にふたたび事件関係者が集められた…

東川篤哉『密室に向かって撃て!』  ★★★

密室に向かって撃て! (カッパ・ノベルス) 東川 篤哉 烏賊川市の外れ、鳥ノ岬にある十条寺食品社長宅に銃声が轟いた。撃たれたのは、偶然居合わせた「名探偵」鵜飼杜夫。失われた銃声の謎と「衆人環視の密室」に、鵜飼とその弟子が挑む。書下ろし長編推理小説…

東川篤哉『密室の鍵貸します』  ★★☆

密室の鍵貸します (カッパ・ノベルス―カッパ・ワン) 東川 篤哉 その日、烏賊川市立大学映画学科の四年生・戸村流平は、二つの死への嫌疑をかけられた。大学の先輩である茂呂耕作と、元彼女の紺野由紀。流平は、由紀の死に関しては完璧にアリバイがあるのだが…

Rebecca Brown『The Dogs』  ★

The Dogs: A Modern Bestiary Rebecca Brown 一人暮らし女性の部屋に唐突に現れた犬。孤独だった女性は、その犬の出現を受け入れるが、やがてその生活は次第に不可解な方向へ……。陶酔と恍惚と幻想性あふれる、ある“愛”の物語。『体の贈り物』、『私たちがや…

ハーヴェイ・ジェイコブズ他『グラックの卵』  ★★★

SF

グラックの卵 (未来の文学) ハーヴェイ ジェイコブズ,Harvey Jacobs,浅倉 久志 アンソロジー“未来の文学”第二弾は、浅倉久志選による“ユーモアSF”傑作集。太陽系のかなたから巨大な鳥が地球へと飛んできた―幻のナンセンスSFがついに翻訳、ボンド「見よ、かの…

渡辺淳一『失楽園』上  ★

失楽園 (上) 渡辺 淳一 凛子と久木はお互いに家庭を持つ身でありながら、真剣に深く愛し合ってゆく。己れの心に従い、育んだ“絶対愛”を純粋に貫こうとする二人。その行きつく先にあるものは…。人間が「楽園」から追放された理由である“性愛=エロス”を徹底的…