Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

中山可穂『悲歌』  ★★★

悲歌 エレジー 悲歌 エレジーの他のレビューをみる» 中山 可穂 角川書店(角川グループパブリッシング) ¥ 1,575 (2009-09-18) 骨に染みいり血が滲む、絶壁のような険しい孤独。追い詰められた魂。私は愛してはいけない人を愛してしまったのか――。能楽のスト…

ポール・オースター『ガラスの街』  ★★★

ガラスの街 ガラスの街の他のレビューをみる» ポール・オースター 新潮社 ¥ 1,785 (2009-10-31) ニューヨーク、深夜。孤独な作家のもとにかかってきた一本の間違い電話がすべての発端だった。作家クィンは探偵と誤解され、仕事を依頼された。クィンは、ほん…

津原泰水『ピカルディの薔薇』  ★★★★☆

ピカルディの薔薇 ピカルディの薔薇の他のレビューをみる» 津原 泰水 集英社 --- (2006-11-24) 頑迷な男を襲う白昼夢。(「夕化粧」)人形作家の恐るべき新作。(「ピカルディの薔薇」)鳥を彩る伝説の真相。(「籠中花」)饒舌に語られる凄絶な食。(「フルーツ白…

本多孝好『ALONE TOGATHER』  ★☆

ALONE TOGETHER (双葉文庫) ALONE TOGETHER (双葉文庫)の他のレビューをみる» 本多 孝好 双葉社 ¥ 580 (2002-10) 「ある女性を守って欲しいのです」三年前に医大を辞めた「僕」に、脳神経学の教授が切り出した、突然の頼み。「女性といってもその子はまだ十…

中山可穂『サイゴン・タンゴ・カフェ』  ★★★☆

サイゴン・タンゴ・カフェ (角川文庫) サイゴン・タンゴ・カフェ (...の他のレビューをみる» 中山 可穂 角川書店(角川グループパブリッシング) ¥ 660 (2010-01-23) インドシナ半島の片隅の吹きだまりのような廃墟のような一画にそのカフェはあった。主人は…

藤原伊織『ひまわりの祝祭』  ★★★☆

ひまわりの祝祭 (講談社文庫) ひまわりの祝祭 (講談社文庫)の他のレビューをみる» 藤原 伊織 講談社 ¥ 790 (2000-06-15) 自殺した妻は妊娠を隠していた。何年か経ち彼女にそっくりな女と出会った秋山だが、突然まわりが騒々しくなる。ヤクザ、闇の大物、昔…

ポール・オースター『幽霊たち』  ★★★★

幽霊たち (新潮文庫) 幽霊たち (新潮文庫)の他のレビューをみる» ポール・オースター 新潮社 ¥ 420 (1995-03) 私立探偵ブルーは奇妙な依頼を受けた。変装した男ホワイトから、ブラックを見張るように、と。真向いの部屋から、ブルーは見張り続ける。だが、…

藤原伊織『ダナエ』  ★★★

ダナエ (文春文庫) ダナエ (文春文庫)の他のレビューをみる» 藤原 伊織 文藝春秋 ¥ 510 (2009-05-08) 世界的な評価を得た画家・宇佐美の個展で、財界の大物である義父を描いた肖像画が、切り裂かれ硫酸をかけられるという事件が起きた。犯人はどうやら少女…