Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

山本弘『まだ見ぬ冬の悲しみも』  ★★☆

SF

まだ見ぬ冬の悲しみも (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション) 山本 弘 時間的同一性交換によって6カ月前の世界へ向かった俺が見たのは、すべてが燃えあがり、あらゆる生命が死滅した終末のパノラマだった―タイムトラベル実験の恐るべき顛末を描いた表題作、謎…

海堂尊『チーム・バチスタの栄光』  ★★★

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) 海堂 尊 チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) 海堂 尊 東城大学医学部付属病院の“チーム・バチスタ”は心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門…

藤原伊織『シリウスの道』  ★★★★

シリウスの道 藤原 伊織 東京の大手広告代理店の営業部副部長・辰村祐介は子供のころ大阪で育ち、明子、勝哉という二人の幼馴染がいた。この三人の間には、決して人には言えない、ある秘密があった。それは…。月日は流れ、三人は連絡をとりあうこともなく、…

若竹七海『サンタクロースのせいにしよう』  ★★★★

サンタクロースのせいにしよう 若竹 七海 築25年の一戸建て。料理さえ作れば家賃はただ。そんないい話を見逃す手はない。こうして私は変わり者の銀子さんの家に居候することになったのだが、珍事件が次々と……。(Amazon) 一話読んだら原稿、と思ってたのに…

津原泰水『赤い竪琴』  ★★★★★

赤い竪琴 津原 泰水 ブログには既に三つも記事があるんだが、この際四つ目を立てて、五つ星をつけよう。何か気付いたら泣いてた。入栄さんといるときいつも笑ってた、はもうひどいでしょう。 これ映画化しないかな。適してると思うんだけど(見る見ないは別…

古川日出男『ルート350』  ★★

ルート350 古川 日出男 いっぱいの現実と、いっぱいの絵空事。何十、何百もの小説へと続く可能性を秘めた、虚実のあわいを走るルート350-。小説の地平を切り拓く、著者初の衝撃短編集。表題作の他、「カノン」「飲み物はいるかい」等7話を収録。(Amazon) …

古川日出男『アビシニアン』  ★★★★

アビシニアン 古川 日出男 「あなたには痛みがある」そう言った彼女は字が読めなかった。ぼくは激痛の発作におびえながらも急いで書かなければならない。僕と彼女の愛についての文章を。気高く美しい者たちの恋愛小説。(Amazon) きれいな小品というイメー…