Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

海堂尊『チーム・バチスタの栄光』  ★★★

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)
海堂 尊
チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)
チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)
海堂 尊
 東城大学医学部付属病院の“チーム・バチスタ”は心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門の天才外科チーム。ところが原因不明の連続術中死が発生。高階病院長は万年講師で不定愁訴外来の田口医師に内部調査を依頼する。医療過誤死か殺人か。田口の聞き取り調査が始まった。第4回『このミス』大賞受賞、一気にベストセラー入りした話題のメディカル・エンターテインメントが待望の文庫化。(Amazon

 文庫で再読。確かに面白いね! 海堂さんは無駄な文章突っ込むよりは一行空けて仕切りなおしをするタイプ。そこらへん割り切ってるから話のテンポはいいよな。これが一作目ってこともあるかもしれないけど、1、2ページごとに空白出てくるからね。まあ、連綿と続いてると切りどころがわからなくて小説読み慣れてても怯むもんな。マルケスの族長の秋なんか一話が一段落で、全然読む気がしない(笑)ただでさえなのに!
 閑話休題。愚痴外来シリーズは好きな描き手さんがいるので復習の意味をこめて読みました。島田は出てなかったのか! そして桐生と鳴海の義兄弟のひどさに今更気付く始末。ひ、ひどいな。あれはひどいな。萌えの塊だったんだな。大友さんは星野さんを本当に大好きでいてほしかった(笑)最後の田口先生の暴言が衝撃だった。こんなこと言ってたんだ先生……ゴンちゃんも相当だけど……。一作目は今ほどコードネームが頻発していなかった様子。今っていうか最後に読んだのジェネラル・ルージュだけど、すごいよね。誰も彼も通り名持ってるからね。ってあれ、イノセント・ゲリラの祝祭読んだはずなのに記事がねえ。おっかしいなあ。あれはミステリではなかったけど面白かったわ。