Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

恋愛小説

川上弘美『いとしい』  ★★★

いとしい (幻冬舎文庫) 作者: 川上弘美 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2000/08 メディア: 文庫 クリック: 19回 この商品を含むブログ (58件) を見る 「好きになるということは、好きになると決めること」母性より女性を匂わせる母と、売れない春画を描く…

江國香織『金平糖の降るところ』  ★★☆

金米糖の降るところ (小学館文庫) 作者: 江國香織 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2013/10/08 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る ブエノスアイレス近郊、日系人の町で育った佐和子とミカエラの姉妹は、少女の頃、恋人を“共有する”ことを誓…

中山可穂『愛の国』  ★★★★★

愛の国 (単行本) 作者: 中山可穂 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2014/03/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (8件) を見る 弾圧の暗い影、獄中のタンゴ、刻み込まれた愛の刻印。愛する人も記憶も失い、自分が何者なのかを問いながら彼…

江國香織『左岸』  ★★☆

左岸 上 (集英社文庫) 作者: 江國香織 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2012/02/17 メディア: 文庫 クリック: 8回 この商品を含むブログ (8件) を見る 左岸〈下〉 (集英社文庫) 作者: 江國香織 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2012/02/17 メディア: 文庫 …

江國香織『号泣する準備はできていた』  ★★★

号泣する準備はできていた (新潮文庫) 作者: 江國香織 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2006/06/28 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 49回 この商品を含むブログ (161件) を見る 満ち足りていたはずの恋に少しずつ影が差す様を描いた表題作「号泣する準…

江國香織『ぬるい眠り』  ★★★

ぬるい眠り (新潮文庫) 作者: 江國香織 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2007/02/28 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 17回 この商品を含むブログ (183件) を見る 半年間同棲していた耕介と別れても、雛子は冷静でいられるはずだった。だが、高校生のト…

江國香織『スイートリトルライズ』  ★★★★

スイートリトルライズ (幻冬舎文庫) 作者: 江國香織 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2006/08 メディア: 文庫 購入: 8人 クリック: 388回 この商品を含むブログ (93件) を見る この日常に不満はない、と瑠璃子は思う。淋しさは人間の抱える根元的なもので、…

江國香織『がらくた』  ★☆

がらくた (新潮文庫) 作者: 江國香織 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2010/02/26 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 33回 この商品を含むブログ (48件) を見る 私は彼のすべてを望んだ、その存在も、不在による空虚さも――。45歳の翻訳家・柊子と15歳の美…

江國香織『ウエハースの椅子』  ★☆

ウエハースの椅子 (新潮文庫) 作者: 江國香織 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2009/10/28 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 15回 この商品を含むブログ (19件) を見る あなたに出会ったとき、私はもう恋をしていた。出会ったとき、あなたはすでに幸福な…

中山可穂『猫背の王子』  ★★★★★

猫背の王子 (集英社文庫) 作者: 中山可穂 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2000/11 メディア: 文庫 クリック: 97回 この商品を含むブログ (38件) を見る 自分とセックスしている夢を見て、目が覚めた―。女から女へと渡り歩く淫蕩なレズビアンにして、芝居に…

江國香織『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』  ★★★★☆

薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木 (集英社文庫) 薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木 ...の他のレビューをみる» 江國 香織 集英社 ¥ 702 (2003-06) 情熱。ため息。絶望…でも、やっぱりまた誰かを好きになってしまう!恋愛は世界を循環するエネルギー。日常というフィール…

津原泰水『赤い竪琴』  ★★★★☆

赤い竪琴 (創元推理文庫) 赤い竪琴 (創元推理文庫)の他のレビューをみる» 津原 泰水 東京創元社 ¥ 691 (2009-09-30) いつ読んでも毎回泣くんだけど、今回は「仕事なんて(中略)一時的にスランプにおちいったって、本人がしあわせな気分だったら、いずれ克…

佐々木丸美『雪の断章』  ★★★★

雪の断章 (佐々木丸美コレクション) 雪の断章 (佐々木丸美コレク...の他のレビューをみる» 佐々木 丸美 ブッキング ¥ 1,728 (2006-12-16) 伝説の作家・佐々木丸美の作品集「佐々木丸美コレクション」第1弾! 天涯孤独の少女・飛鳥は雪降る札幌で青年・祐也と…

江國香織『なつのひかり』  ★★★

なつのひかり (集英社文庫) なつのひかり (集英社文庫)の他のレビューをみる» 江國 香織 集英社 ¥ 626 (1999-05-20) 「私」は来週21歳。ウェイトレスとバーの歌手という、2つのアルバイトをしている。「年齢こそ三つちがうが双生児のような」兄がいて、兄に…

本谷有希子『ぬるい毒』  ★★

ぬるい毒 (新潮文庫) 作者: 本谷有希子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/02/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る あの夜、同級生と思しき見知らぬ男の電話を受けた時から、私の戦いは始まった。魅力の塊のような彼は、説得力漲る嘘を…

山田詠美『無銭優雅』  ★★

無銭優雅 (幻冬舎文庫) 無銭優雅 (幻冬舎文庫)の他のレビューをみる» 山田 詠美 幻冬舎 ¥ 520 (2009-08) 友人と花屋を経営する斎藤慈雨と、古い日本家屋にひとり棲みの予備校講師・北村栄。お金をかけなくとも、二人で共有する時間は、“世にも簡素な天国”に…

山田詠美『放課後の音符』  ★★★

放課後の音符(キイノート) (新潮文庫) 放課後の音符(キイノート) (...の他のレビューをみる» 山田 詠美 新潮社 ¥ 420 (1995-03) 大人でも子供でもない、どっちつかずのもどかしい時間。まだ、恋の匂いにも揺れる17歳の日々―。背伸びした恋。心の中で発酵し…

森奈津子『踊るギムナシウム』  ★★★

踊るギムナジウム 踊るギムナジウムの他のレビューをみる» 森 奈津子 徳間書店 --- (2006-12) 性愛の夢想人が贈る、笑撃のゲイ・コメディ短編集。官能シーン皆無。エロい会話はあっても、エロバカに徹し、コメディとして楽しめる一冊。萩尾望都のギムナジウ…

本多孝好『真夜中の五分前』Side-A,B  ★☆

真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫) 真夜中の五分前―five minutes...の他のレビューをみる» 本多 孝好 新潮社 ¥ 420 (2007-06) 少し遅れた時計を好んで使った恋人が、六年前に死んだ。いま、小さな広告代理店に勤める僕の時間は…

中山可穂『深爪』  ★★

深爪 深爪の他のレビューをみる» 中山 可穂 朝日新聞社 --- (2000-07) あなたを壊さないように、あなたの家族を壊さないように、そっとあなたを愛します…。これも不倫というのだろうか? 夫・妻・妻の愛人(女)の三角関係がつむぎだす運命の螺旋。連作小説集。…

中山可穂『悲歌』  ★★★

悲歌 エレジー 悲歌 エレジーの他のレビューをみる» 中山 可穂 角川書店(角川グループパブリッシング) ¥ 1,575 (2009-09-18) 骨に染みいり血が滲む、絶壁のような険しい孤独。追い詰められた魂。私は愛してはいけない人を愛してしまったのか――。能楽のスト…

中山可穂『サイゴン・タンゴ・カフェ』  ★★★☆

サイゴン・タンゴ・カフェ (角川文庫) サイゴン・タンゴ・カフェ (...の他のレビューをみる» 中山 可穂 角川書店(角川グループパブリッシング) ¥ 660 (2010-01-23) インドシナ半島の片隅の吹きだまりのような廃墟のような一画にそのカフェはあった。主人は…

仁川高丸『微熱狼少女』  ★★★★

微熱狼少女 微熱狼少女の他のレビューをみる» 仁川 高丸 集英社 --- (1992-02-05) 女子高生・藤乃。赤みがかった髪を狼カットにしている。彼女にはゲイの父親と、暴力的な恋人・誠がいた。そんな藤乃に接近してくる社会科の非常勤講師・三島麻純(♀)23歳。三…

仁川高丸『文月に不実の花咲く』  ★☆

文月に不実の花咲く 文月に不実の花咲くの他のレビューをみる» 仁川 高丸 集英社 --- (1997-12-16) 落としてしまったイヤリングがかえってくる夢を見た頃、やってきた転校生・良平(アキラ)。詰襟の学生服に太い眉と大きな目。良平は女の子だった。女同士の良…

中山可穂『サグラダ・ファミリア』  ★★★

サグラダ・ファミリア 聖家族 サグラダ・ファミリア 聖家族の他のレビューをみる» 中山 可穂 朝日新聞社 --- (1998-06) 人を愛することを拒絶する孤独なピアニスト、石狩響子が初めて恋をした。相手はフリーのルポライター、成島透子。透子は子供を産むこと…

中山可穂『天使の骨』  ★★★

天使の骨 (集英社文庫) 天使の骨 (集英社文庫)の他のレビューをみる» 中山 可穂 集英社 ¥ 500 (2001-08-21) ぼろぼろの守護天使たちがわたしにつきまとう…。人生のすべてをかけた劇団を失い、世捨て人のように暮らす劇作家ミチル。絶望の果てに、彼女は天使…

中山可穂『猫背の王子』  ★★★★☆

猫背の王子 (集英社文庫) 猫背の王子 (集英社文庫)の他のレビューをみる» 中山 可穂 集英社 ¥ 440 (2000-11-17) 自分とセックスしている夢を見て、目が覚めた―。女から女へと渡り歩く淫蕩なレズビアンにして、芝居に全生命を賭ける演出家・王寺ミチル。彼女…

中山可穂『感情教育』  ★★★★☆

感情教育 (講談社文庫) 感情教育 (講談社文庫)の他のレビューをみる» 中山 可穂 講談社 --- (2002-05-15) これ1作でわたしは年老いた――(文庫版あとがきより) 女と女。胸に突き刺さるような至高の愛。 中山可穂の最高傑作! 前世から契りあった恋人はあなた…

木原音瀬『箱の中』『檻の外』  ★★★★☆

檻の外 (Holly Novels) 檻の外 (Holly Novels)の他のレビューをみる» 木原 音瀬 蒼竜社 ¥ 900 (2006-05-25) 堂野崇文は痴漢と間違われて逮捕されるが、冤罪を訴え最高裁まで争ったため、実刑判決を受けてしまう。入れられた雑居房は、喜多川圭や芝、柿崎、…

中山可穂『マラケシュ心中』  ★★★★

マラケシュ心中 (講談社文庫) マラケシュ心中 (講談社文庫)の他のレビューをみる» 中山 可穂 講談社 --- (2005-05-13) 「恋がいつか必ず終わるものなら、わたしたちは恋人同士になるのはやめましょう。何も契らず、何も約束せず、からだに触れ合わず、それゆ…