Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

江國香織『がらくた』  ★☆

がらくた (新潮文庫)

がらくた (新潮文庫)

私は彼のすべてを望んだ、その存在も、不在による空虚さも――。45歳の翻訳家・柊子と15歳の美しい少女・美海。そして、大胆で不穏な夫。彼は天性の魅力で女性を誘惑する。妻以外のガールフレンドたちや、無防備で大人びた美海の心を。柊子はそのすべてを受け容れる、彼を所有するために。知性と官能が絡み合い、恋愛の隙間からこぼれ出す愉悦ともどかしさを描く傑作長編小説。

 アウトー!!!! ネタバレですが、私の中の倫理委員会が30代後半男性と15歳女子高生のセックスを容認しません! アウト!!! これで他全部吹っ飛んだ!

 大人二人の不倫はいいよ。どうでもいいよ。二人ともお互いに了承を得てる状態なんだから好きにすればいいと思うよ。しかし女子高生はやめようよ。とフィクションに向かって言いたくなるくらいには、成人男性と18歳未満女性のセックスが受け付けられない自分を発見しました。