Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

江國香織『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』  ★★★★☆

情熱。ため息。絶望…でも、やっぱりまた誰かを好きになってしまう!恋愛は世界を循環するエネルギー。日常というフィールドを舞台に、かろやかに、大胆に、きょうも恋をする女たち。主婦。フラワーショップのオーナー、モデル、OL、編集者…etc.9人の女性たちの恋と、愛と、情事とを、ソフィスティケイトされたタッチで描く「恋愛運動小説」。(Amazon


 初読だな。個人的に不倫ものはあまり好きでないので、特にれいこ周りはうーと思いながら読みましたが、この本の衿や他の本の……あの姉妹モノの姉みたいに、うまく妊娠して女たちのあいだで育てて行く系のエピソードは素敵な夢物語だと思う。笑
 しかしよくこうひらひらと視点を変えながら、神視点でもないのに違和感なく書くことができるよなあ。文章も無駄ないきみがなくてすごいなー。すごいねー(しみじみ)
 江國さんの本は半分くらい読んだのではとWikipediaを見たら長編はほとんど読んだんだな。原稿に使ってたからか。残念ながらまったく影響を受けられませんでしたけど。好きな本だけ集めてちゃんと読むかな……。