Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

笹生陽子『ぼくらのサイテーの夏』  ★★★

ぼくらのサイテーの夏 笹生 陽子, やまだ ないと やまだないとってどこかで聞いたことある名前だと思ったら、「西荻夫婦」の人だったのか! 未読ですけど。カバー絵がツボでした。ナマ足! 一学期の終業式の日、ぼくは謎の同級生、栗田に「階段落ち」の勝負…

ゲーテ『若きウェルテルの悩み』  ★★★☆

若きウェルテルの悩み ゲーテ, Johann Wolfgang Von Goete, 竹山 道雄 ゲーテ自身の絶望的な恋の体験を作品化した書簡体小説で、ウェルテルの名が、恋する純情多感な青年の代名詞となっている古典的名作である。許婚者のいる美貌の女性ロッテを恋したウェル…

ゲルト・ギーゲレンツァー『数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活』  ★★★

数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活―病院や裁判で統計にだまされないために ゲルト ギーゲレンツァー, Gerd Gigerenzer, 吉田 利子 私たちは日ごろ、統計数字に囲まれて暮らしている。降水確率が0%なら傘は要らないし、ある薬で死亡率が50%も減るなら飲ま…

時雨沢恵一『リリアとトレイズ(6)』  ★★

リリアとトレイズ 6 (6) 時雨沢 恵一 「わたくしの命を守るために――、外にいるという者達を皆殺しにするというのですか?」 「御意」 トラヴァス少佐が、うつむいたまま短く鋭く返した。 「それは、あなたやあなたの部下の命も守ることになるのですか?」 「…

トルストイ『クロイツェル・ソナタ/悪魔』  ★★★★☆

クロイツェル・ソナタ/悪魔 トルストイ, 原 卓也 「女性の無権利状態とは、投票ができないとか、裁判官になれないとかいうことじゃないんです。そんな仕事にたずさわるのは、何の権利にもなりませんからね。そうではなく、性関係において男と対等になり、自…

田中芳樹『銀河英雄伝説(10)』  ★★★★☆

SF

銀河英雄伝説〈10〉落日篇 田中 芳樹 本編読了! これぞエンターテイメント! とても楽しませてもらいました。面白かった! よく泣いた! 特に七巻以降は面白すぎて一気に読んだ。同時に悲しみにも打ち震えた。 新帝国暦003年、皇帝ラインハルトは、ヒルデガ…

スティーヴン・レヴィット、スティーヴン・ダブナー『ヤバい経済学』  ★★★★

ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する スティーヴン・レヴィット, スティーヴン・ダブナー, 望月 衛 経済学なんて知らなくても楽しめる、全米100万部超のベストセラー アメリカに経済学ブームを巻き起こした新しい経済学の書、待望の翻訳。 不動産…

ローワン・フーバー『脳とセックスの生物学』  ★★★★☆

脳とセックスの生物学 ローワン・フーバー, 調所 あきら カタツムリは両性具有、つまりひとつの身体にオスメス両方の性機能を持っている。魚類のなかには、成長のある時点ではオスとなり、別の時点ではメスになるものがあるけれど、カタツムリはそれとは異な…

田中芳樹『銀河英雄伝説(9)』  ★★★★★

SF

銀河英雄伝説〈9〉回天篇 田中 芳樹 何という盛り上がり。八巻に続いて泣かされてしまった。次で完結、早く読みたいような勿体無いからとっておきたいような。まずは借りに行かなきゃなんだけど。

田中芳樹『銀河英雄伝説(8)』  ★★★★☆

SF

銀河英雄伝説〈8〉乱離篇 田中 芳樹 フェザーンでの不幸な事件に関して、ミッターマイヤーの感想は痛烈をきわめた。 「あのオーベルシュタインは死ななかったか。奴が人間であると証明する、せっかくの好機であったのにな。まあルッツが軽傷であったのはせめ…

田中芳樹『銀河英雄伝説(7)』  ★★★☆

SF

銀河英雄伝説〈7〉怒濤篇 田中 芳樹 「おれにはまともな家庭など持つ意志もないし、その資格もない。誰よりも卿はそのことを知っているはずではないか」 「さあ、そんなことは知らぬ」 ミッターマイヤーが突き放したように応じると、金銀妖瞳の名将は彼らし…

マーク・ジュリー、ダン・ジュリー『おじいちゃん』  ★★★★☆

おじいちゃん Mark Jury, Dan Jury, 重兼 裕子, マーク ジュリー, ダン ジュリー うちのおじいちゃんも二人とも痴呆になってしまって、片方は喋ることも出来なくなってしまった。両方とも寝たきり。本人は果たして生きたいと思ってるのかなあ。 もの忘れがひ…