Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

P.G.ウッドハウス『ブランディングズ城の夏の稲妻』  ★★★☆

ブランディングズ城の夏の稲妻 (ウッドハウス・スペシャル) P.G. Wodehouse,森村 たまき ゆっくりしたお脳の中にはブタのことしか無いエムズワース伯爵がしろしめすブランディングズ城―浮き世ばなれした楽園を舞台に、卿の甥と可憐なコーラスガールの恋模様…

藤原伊織『雪が降る』   ★★★★

雪が降る (講談社文庫) 藤原 伊織 母を殺したのは、志村さん、あなたですね。少年から届いた短いメールが男の封印された記憶をよみがえらせた。苦い青春の日々と灰色の現在が交錯するとき放たれた一瞬の光芒をとらえた表題作をはじめ、取りかえようのない過…

P.G.ウッドハウス『ジーブスと恋の季節』  ★★★★

ジーヴスと恋の季節 (ウッドハウス・コレクション) P.G. Wodehouse,森村 たまき 再読。全てのカップルが元通りになるところは何度読んでも感動するわあ……。

藤原伊織『ダナエ』  ★★★

ダナエ (文春文庫) 藤原 伊織 世界的な評価を得た画家・宇佐美の個展で、財界の大物である義父を描いた肖像画が、切り裂かれ硫酸をかけられるという事件が起きた。犯人はどうやら少女で、「これは予行演習だ」と告げる。宇佐美の妻は、娘を前夫のもとに残し…

津原泰水『ルピナス探偵団の当惑』  ★★★★

ルピナス探偵団の当惑 (ミステリー・リーグ) 津原 泰水 再読。少女小説文庫で出てたってことは、挿絵があるってことよね。ちょっと見たい。

水村美苗『日本語が亡びるとき』  ★★★★☆

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で 水村 美苗 「西洋の衝撃」を全身に浴び、豊かな近代文学を生み出した日本語が、いま「英語の世紀」の中で「亡びる」とはどういうことか? 日本語と英語をめぐる認識を深く揺り動かし、はるかな時空の眺望のもとに鍛えな…

恩田陸『ブラザー・サン シスター・ムーン』  ★

ブラザー・サン シスター・ムーン 恩田 陸 ねえ、覚えてる? 空から蛇が落ちてきたあの夏の日のことを―― 本と映画と音楽……それさえあれば幸せだった奇蹟のような時間。 『夜のピクニック』から4年、恩田陸が贈る、青春小説の新たなスタンダードナンバー誕生…

海堂尊『ジェネラル・ルージュの凱旋』  ★★★★☆

ジェネラル・ルージュの凱旋 海堂 尊 桜宮市にある東城大学医学部付属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。それは救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着している…

J.K.ローリング『ハリー・ポッターと死の秘法』  ★★★★☆

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻) 松岡 佑子 7月31日、17歳の誕生日に、母親の血の護りが消える。「不死鳥の騎士団」に護衛されて飛び立つハリー、そして続くロンとハーマイオニー。ダンブルドアの遺品を手…

藤原伊織『てのひらの闇』  ★★★★

てのひらの闇 藤原 伊織 二人の男の道を決定づけたのは、生放送中のスタジオで発せられた、不用意な、しかし致命的な一言だった――。二十年後、その決着をつける時が訪れ、一人は自死を、一人は闘うことを選んだ。著者の新たな到達点を示す傑作。(Amazon) …