Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2013-01-01から1年間の記事一覧

2013年まとめ

これを書いている今が2015年1月24日だということは忘れ以下略 まったくといっていいほどブログに感想が転記されていないのがこの年。2015年中に全て移してしまいたいものです。私生活では、2月に転職を果たし、英語でのプロジェクトに2度投入され、残業代が…

月村了衛『機龍警察』  ★★★

SF

機龍警察(ハヤカワ文庫JA) 作者: 月村了衛 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2010/03/19 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 77回 この商品を含むブログ (63件) を見る 大量破壊兵器の衰退に伴い台頭した近接戦闘兵器体系・機甲兵装。『龍機兵』と呼ばれ…

津村記久子『カソウスキの行方』  ★★★☆

カソウスキの行方 (講談社文庫) 作者: 津村記久子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/01/17 メディア: 文庫 クリック: 4回 この商品を含むブログ (14件) を見る 初めて読んだ津村作品、やっぱりかわいらしくて好きだな。

津村記久子『ポトスライムの舟』  ★★★★

ポトスライムの舟 (講談社文庫) 作者: 津村記久子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2011/04/15 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 19回 この商品を含むブログ (37件) を見る 表題作、初めて読んだときは収入の低さに気を取られてなんて悲惨なんだろうと思…

本谷有希子『ぜつぼう』  ★☆

ぜつぼう 作者: 本谷有希子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2006/04/28 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 50回 この商品を含むブログ (68件) を見る 鬼才・本谷有希子の絶望の最新長編小説。 ぜつぼう、から人間は立ち直れるのか? 売れなくなった芸人…

J. D. サリンジャー『ナイン・ストーリーズ』  ★★☆

ナイン・ストーリーズ (ヴィレッジブックス) 作者: J.D.サリンジャー,柴田元幸 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス 発売日: 2012/07/20 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商品を含むブログ (5件) を見る バナナがどっさり入っているバナナ穴に行儀よく泳…

本谷有希子『ぬるい毒』  ★★

ぬるい毒 (新潮文庫) 作者: 本谷有希子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/02/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る あの夜、同級生と思しき見知らぬ男の電話を受けた時から、私の戦いは始まった。魅力の塊のような彼は、説得力漲る嘘を…

J. D. サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』  ★★★

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション) 作者: J.D.サリンジャー,J.D. Salinger,村上春樹 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2006/04 メディア: 新書 購入: 11人 クリック: 73回 この商品を含むブログ (182件) を見る 不朽の青春文学「…

松浦理英子『親指Pの修業時代』上  ★★★★☆

親指Pの修業時代 上 (河出文庫) 作者: 松浦理英子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2006/04/05 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 12回 この商品を含むブログ (27件) を見る どこにでもいる無邪気で平凡な女子大生、一実。自殺した親友の四十九日の…

津村記久子『君は永遠にそいつらより若い』  ★★★★★

君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫) 作者: 津村記久子 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2009/05/11 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 49回 この商品を含むブログ (53件) を見る 二度目。自分に会いたいと思う人なんていないと思って生きていると…

津村記久子『ミュージック・ブレス・ユー!!』  ★★★★☆

ミュージック・ブレス・ユー!! (角川文庫) 作者: 津村 記久子 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2011/06/23 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 29回 この商品を含むブログ (11件) を見る オケタニアザミは「音楽について…

津村記久子『とにかくうちに帰ります』  ★★★☆

とにかくうちに帰ります 作者: 津村記久子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2012/02 メディア: 単行本 クリック: 8回 この商品を含むブログ (23件) を見る 豪雨で帰宅困難になった人たちの心模様を描く表題作はじめ、それぞれの日々の悲哀と小さな誇り、職…

津村記久子『まともな家の子供はいない』  ★★★★

まともな家の子供はいない 作者: 津村記久子 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2011/08/08 メディア: 単行本 クリック: 11回 この商品を含むブログ (25件) を見る 「一週間以上ある長い盆休みはどう過ごせばいいのだろう…気分屋で無気力な父親、そして、お…

津村記久子『君は永遠にそいつらより若い』  ★★★★

君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫) 作者: 津村記久子 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2009/05/11 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 49回 この商品を含むブログ (53件) を見る 大学卒業を間近に控え、就職も決まり、単位もばっちり。ある意味、…

津村記久子『八番筋カウンシル』  ★★☆

八番筋カウンシル (朝日文庫) 作者: 津村記久子 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2014/04/08 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 30歳を目前に会社を辞めたタケヤス。実家に戻り友人と再会するも、地元の八番筋商店街は近郊に巨大モー…

津村記久子『婚礼、葬礼、その他』  ★★★

婚礼、葬礼、その他 (文春文庫) 作者: 津村記久子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2013/02/08 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る 「呼ぶことはできなくても頻繁に呼ばれる人生」を送るOLのヨシノ。友人から結婚式招待状が届き、申し込ん…

津村記久子『アレグリアとは仕事はできない』  ★★★★

アレグリアとは仕事はできない (ちくま文庫) 作者: 津村記久子 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2013/06/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (6件) を見る 「おまえなあ、いいかげんにしろよ!」と叫びたくなるほどの性悪女、アレグリア。男に媚ばか…

津村記久子『ワーカーズ・ダイジェスト』  ★★

ワーカーズ・ダイジェスト ワーカーズ・ダイジェストの他のレビューをみる» 津村 記久子 集英社 ¥ 1,260 (2011-03-25) 32歳は、欲望も希望も薄れていく年だった。けれど、きっと悪いことばかりじゃない。重信:東京の建設会社に勤める。奈加子:大阪のデザイ…

津村記久子『カソウスキの行方』  ★★★☆

カソウスキの行方 (講談社文庫) 作者: 津村記久子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/01/17 メディア: 文庫 クリック: 4回 この商品を含むブログ (14件) を見る 不倫バカップルのせいで、郊外の倉庫に左遷されたイリエ。28歳、独身、彼氏なし。やりきれ…

津村記久子『ポストライムの舟』  ★★★

ポトスライムの舟 (講談社文庫) ポトスライムの舟 (講談社文庫)の他のレビューをみる» 津村 記久子 講談社 ¥ 420 (2011-04-15) 29歳、工場勤務のナガセは、食い扶持のために、「時間を金で売る」虚しさをやり過ごす日々。ある日、自分の年収と世界一周旅行…

津村記久子『カソウスキの行方』  ★★★★

カソウスキの行方 (講談社文庫) カソウスキの行方 (講談社文庫)の他のレビューをみる» 津村 記久子 講談社 ¥ 480 (2012-01-17) 不倫バカップルのせいで、郊外の倉庫に左遷されたイリエ。28歳、独身、彼氏なし。やりきれない毎日から逃れるため、同僚の森川…

桜庭一樹『傷痕』  ★

傷痕 傷痕の他のレビューをみる» 桜庭 一樹 講談社 ¥ 1,680 (2012-01-12) この国が20世紀に産み落とした偉大なるポップスターがとつぜん死んだ夜、報道が世界中を黒い光のように飛びまわった。彼は51歳で、娘らしき、11歳の子どもが一人残された。彼女がど…

小川洋子『海』  ★☆

海 海の他のレビューをみる» 小川 洋子 新潮社 --- (2006-10-28) 恋人の家を訪ねた青年が、海からの風が吹いて初めて鳴る〈鳴鱗琴(メイリンキン)〉について、一晩彼女の弟と語り合う表題作、言葉を失った少女と孤独なドアマンの交流を綴る「ひよこトラック」…

小川洋子『沈黙博物館』  ★★★★☆

沈黙博物館 沈黙博物館の他のレビューをみる» 小川 洋子 筑摩書房 --- (2000-09) 耳縮小手術専用メス、シロイワバイソンの毛皮、切り取られた乳首…「私が求めたのは、その肉体が間違いなく存在しておったという証拠を、最も生々しく、最も忠実に記憶する品な…

川上未映子『ヘヴン』  ★★★

ヘヴン ヘヴンの他のレビューをみる» 川上 未映子 講談社 ¥ 1,470 (2009-09-02) 「僕とコジマの友情は永遠に続くはずだった。もし彼らが僕たちを放っておいてくれたなら―」驚愕と衝撃、圧倒的感動。涙がとめどなく流れる―。善悪の根源を問う、著者初の長篇…

辻村深月『オーダーメイド殺人クラブ』  ★★

オーダーメイド殺人クラブ オーダーメイド殺人クラブの他のレビューをみる» 辻村 深月 (2011-05-26) 中学二年のふたりが計画する「悲劇」の行方 親の無理解、友人との関係に閉塞感を抱く「リア充」少女の小林アン。普通の中学生とは違う「特別な存在」となる…

桜庭一樹『私の男』  ★★★★

私の男 私の男の他のレビューをみる» 桜庭 一樹 文藝春秋 ¥ 1,550 (2007-10-30) 優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。家族の愛とはなにか、超えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?この…

貴志祐介『新世界より』下  ★★★★

SF

新世界より 下 新世界より 下の他のレビューをみる» 貴志 祐介 講談社 --- (2008-01-24) 八丁標の外に出てはいけない―悪鬼と業魔から町を守るために、大人たちが作った忌まわしい伝説。いま伝説が、「実体」となって町に迫る。新しい秩序とは、おびただしい…

貴志祐介『新世界より』上  ★★★★

SF

新世界より 上 新世界より 上の他のレビューをみる» 貴志 祐介 講談社 --- (2008-01-24) 子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。いつわりの共同体が隠しているもの…

山田詠美『無銭優雅』  ★★

無銭優雅 (幻冬舎文庫) 無銭優雅 (幻冬舎文庫)の他のレビューをみる» 山田 詠美 幻冬舎 ¥ 520 (2009-08) 友人と花屋を経営する斎藤慈雨と、古い日本家屋にひとり棲みの予備校講師・北村栄。お金をかけなくとも、二人で共有する時間は、“世にも簡素な天国”に…