Memoria de los Libros Preciosos

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2011-01-01から1年間の記事一覧

2011年まとめ

NO.6〔ナンバーシックス〕♯9 (講談社文庫) NO.6〔ナンバーシックス〕♯9 ...の他のレビューをみる» あさの あつこ 講談社 ¥ 529 (2014-07-15) 象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA) 象られた力 kaleidscape (ハ...の他のレビューをみる» 飛 浩隆 早川書…

P.G.ウッドハウス『感謝だ、ジーヴス』  ★★★

感謝だ、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション) 感謝だ、ジーヴス (ウッドハ...の他のレビューをみる» P・G・ウッドハウス 国書刊行会 ¥ 2,100 (2011-07-25) 大好評爆笑シリーズ第13弾。ウッドハウス最晩年90歳の時の小説を本邦初訳。ジュニア・ガニュメ…

本多孝好『正義のミカタ』  ★★

正義のミカタ―I’m a loser 正義のミカタ―I’m a loserの他のレビューをみる» 本多 孝好 双葉社 ¥ 1,575 (2007-05) いじめられっ子の亮太は自分を変えようと「正義の味方研究部」に入部する。果たして亮太は変われるのか。いじめ、リストラ、格差。こんな社会…

本多孝好『真夜中の五分前』Side-A,B  ★☆

真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫) 真夜中の五分前―five minutes...の他のレビューをみる» 本多 孝好 新潮社 ¥ 420 (2007-06) 少し遅れた時計を好んで使った恋人が、六年前に死んだ。いま、小さな広告代理店に勤める僕の時間は…

本多孝好『チェーン・ポイズン』  ★★☆

チェーン・ポイズン (講談社文庫) チェーン・ポイズン (講談社...の他のレビューをみる» 本多 孝好 講談社 ¥ 730 (2012-01-17) 本当に死ぬ気なら、一年待ちませんか?人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、三十代のOL。三つの自殺に不思議な関…

津原泰水『蘆屋家の崩壊』  ★★★★

蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)の他のレビューをみる» 津原 泰水 集英社 ¥ 560 (2002-03-20) 定職を持たない猿渡と小説家の伯爵は豆腐好きが縁で結びついたコンビ。伯爵の取材に運転手として同行する先々でなぜか遭遇する、身の毛も…

中山可穂『深爪』  ★★

深爪 深爪の他のレビューをみる» 中山 可穂 朝日新聞社 --- (2000-07) あなたを壊さないように、あなたの家族を壊さないように、そっとあなたを愛します…。これも不倫というのだろうか? 夫・妻・妻の愛人(女)の三角関係がつむぎだす運命の螺旋。連作小説集。…

中山可穂『悲歌』  ★★★

悲歌 エレジー 悲歌 エレジーの他のレビューをみる» 中山 可穂 角川書店(角川グループパブリッシング) ¥ 1,575 (2009-09-18) 骨に染みいり血が滲む、絶壁のような険しい孤独。追い詰められた魂。私は愛してはいけない人を愛してしまったのか――。能楽のスト…

ポール・オースター『ガラスの街』  ★★★

ガラスの街 ガラスの街の他のレビューをみる» ポール・オースター 新潮社 ¥ 1,785 (2009-10-31) ニューヨーク、深夜。孤独な作家のもとにかかってきた一本の間違い電話がすべての発端だった。作家クィンは探偵と誤解され、仕事を依頼された。クィンは、ほん…

津原泰水『ピカルディの薔薇』  ★★★★☆

ピカルディの薔薇 ピカルディの薔薇の他のレビューをみる» 津原 泰水 集英社 --- (2006-11-24) 頑迷な男を襲う白昼夢。(「夕化粧」)人形作家の恐るべき新作。(「ピカルディの薔薇」)鳥を彩る伝説の真相。(「籠中花」)饒舌に語られる凄絶な食。(「フルーツ白…

本多孝好『ALONE TOGATHER』  ★☆

ALONE TOGETHER (双葉文庫) ALONE TOGETHER (双葉文庫)の他のレビューをみる» 本多 孝好 双葉社 ¥ 580 (2002-10) 「ある女性を守って欲しいのです」三年前に医大を辞めた「僕」に、脳神経学の教授が切り出した、突然の頼み。「女性といってもその子はまだ十…

中山可穂『サイゴン・タンゴ・カフェ』  ★★★☆

サイゴン・タンゴ・カフェ (角川文庫) サイゴン・タンゴ・カフェ (...の他のレビューをみる» 中山 可穂 角川書店(角川グループパブリッシング) ¥ 660 (2010-01-23) インドシナ半島の片隅の吹きだまりのような廃墟のような一画にそのカフェはあった。主人は…

藤原伊織『ひまわりの祝祭』  ★★★☆

ひまわりの祝祭 (講談社文庫) ひまわりの祝祭 (講談社文庫)の他のレビューをみる» 藤原 伊織 講談社 ¥ 790 (2000-06-15) 自殺した妻は妊娠を隠していた。何年か経ち彼女にそっくりな女と出会った秋山だが、突然まわりが騒々しくなる。ヤクザ、闇の大物、昔…

ポール・オースター『幽霊たち』  ★★★★

幽霊たち (新潮文庫) 幽霊たち (新潮文庫)の他のレビューをみる» ポール・オースター 新潮社 ¥ 420 (1995-03) 私立探偵ブルーは奇妙な依頼を受けた。変装した男ホワイトから、ブラックを見張るように、と。真向いの部屋から、ブルーは見張り続ける。だが、…

藤原伊織『ダナエ』  ★★★

ダナエ (文春文庫) ダナエ (文春文庫)の他のレビューをみる» 藤原 伊織 文藝春秋 ¥ 510 (2009-05-08) 世界的な評価を得た画家・宇佐美の個展で、財界の大物である義父を描いた肖像画が、切り裂かれ硫酸をかけられるという事件が起きた。犯人はどうやら少女…

松浦理英子『セバスチャン』  ★★

セバスチャン (河出文庫) セバスチャン (河出文庫)の他のレビューをみる» 松浦 理英子 河出書房新社 ¥ 651 (2007-12-04) あなたにとって世界とは佐久間背理なんでしょう?…麻希子は大学を辞めた今も、同級生だった背理と「主人と奴隷」ごっこの関係を続けて…

仁川高丸『微熱狼少女』  ★★★★

微熱狼少女 微熱狼少女の他のレビューをみる» 仁川 高丸 集英社 --- (1992-02-05) 女子高生・藤乃。赤みがかった髪を狼カットにしている。彼女にはゲイの父親と、暴力的な恋人・誠がいた。そんな藤乃に接近してくる社会科の非常勤講師・三島麻純(♀)23歳。三…

仁川高丸『文月に不実の花咲く』  ★☆

文月に不実の花咲く 文月に不実の花咲くの他のレビューをみる» 仁川 高丸 集英社 --- (1997-12-16) 落としてしまったイヤリングがかえってくる夢を見た頃、やってきた転校生・良平(アキラ)。詰襟の学生服に太い眉と大きな目。良平は女の子だった。女同士の良…

中山可穂『サグラダ・ファミリア』  ★★★

サグラダ・ファミリア 聖家族 サグラダ・ファミリア 聖家族の他のレビューをみる» 中山 可穂 朝日新聞社 --- (1998-06) 人を愛することを拒絶する孤独なピアニスト、石狩響子が初めて恋をした。相手はフリーのルポライター、成島透子。透子は子供を産むこと…

中山可穂『天使の骨』  ★★★

天使の骨 (集英社文庫) 天使の骨 (集英社文庫)の他のレビューをみる» 中山 可穂 集英社 ¥ 500 (2001-08-21) ぼろぼろの守護天使たちがわたしにつきまとう…。人生のすべてをかけた劇団を失い、世捨て人のように暮らす劇作家ミチル。絶望の果てに、彼女は天使…

中山可穂『猫背の王子』  ★★★★☆

猫背の王子 (集英社文庫) 猫背の王子 (集英社文庫)の他のレビューをみる» 中山 可穂 集英社 ¥ 440 (2000-11-17) 自分とセックスしている夢を見て、目が覚めた―。女から女へと渡り歩く淫蕩なレズビアンにして、芝居に全生命を賭ける演出家・王寺ミチル。彼女…

ナサニエル・ホーソーン『人面の大岩』  ★★★

人面の大岩 (バベルの図書館 3) 人面の大岩 (バベルの図書館 3)の他のレビューをみる» ナサニエル・ホーソーン 国書刊行会 --- (1988-03) これは小説じゃなくて寓話なのか。小説なのか。「寓意作家」ってのは寓話作家とは違うのか。つーか寓話って何だ。ウィ…

中山可穂『感情教育』  ★★★★☆

感情教育 (講談社文庫) 感情教育 (講談社文庫)の他のレビューをみる» 中山 可穂 講談社 --- (2002-05-15) これ1作でわたしは年老いた――(文庫版あとがきより) 女と女。胸に突き刺さるような至高の愛。 中山可穂の最高傑作! 前世から契りあった恋人はあなた…

木原音瀬『箱の中』『檻の外』  ★★★★☆

檻の外 (Holly Novels) 檻の外 (Holly Novels)の他のレビューをみる» 木原 音瀬 蒼竜社 ¥ 900 (2006-05-25) 堂野崇文は痴漢と間違われて逮捕されるが、冤罪を訴え最高裁まで争ったため、実刑判決を受けてしまう。入れられた雑居房は、喜多川圭や芝、柿崎、…

中山可穂『マラケシュ心中』  ★★★★

マラケシュ心中 (講談社文庫) マラケシュ心中 (講談社文庫)の他のレビューをみる» 中山 可穂 講談社 --- (2005-05-13) 「恋がいつか必ず終わるものなら、わたしたちは恋人同士になるのはやめましょう。何も契らず、何も約束せず、からだに触れ合わず、それゆ…

あさのあつこ『NO.6 #9』  ★★★★

NO.6〔ナンバーシックス〕#9 (YA!ENTERTAINMENT) NO.6〔ナンバーシックス〕#...の他のレビューをみる» あさの あつこ 講談社 ¥ 998 (2011-06-14) 崩壊する矯正施設から間一髪脱出した紫苑は、瀕死のネズミを救うため、イヌカシ、力河とともに市内に突入…

松浦理英子『ナチュラル・ウーマン』  ★★★★

ナチュラル・ウーマン ナチュラル・ウーマンの他のレビューをみる» 評価: 松浦 理英子 河出書房新社 ¥ 1,529 (1994-10) 「私はこの小説を書いたことを誇りに思う」。日本文学という手ばなしの母性礼讃の土壌、さらに小さ神礼讃の土壌に、著者が突き出した…

百田尚樹『風の中のマリア』  ★★☆

風の中のマリア 風の中のマリアの他のレビューをみる» 評価: 百田 尚樹 講談社 ¥ 1,575 (2009-03-04) 「女だけの帝国」が誇る最強のハンター。その名はマリア。彼女の身体はそのすべてが戦いのために作られた。堅固な鎧をまとい、疾風のように飛ぶ。無尽蔵…

レベッカ・ブラウン『若かった日々』  ★★★

若かった日々 (新潮文庫) 若かった日々 (新潮文庫)の他のレビューをみる» 評価: レベッカ ブラウン 新潮社 ¥ 500 (2009-12-24) あまりに違う二人が傷つけ合うのは必然だった―。家族と希薄な関係しか築けなかった父。夫との愛に挫折した母。物心ついたとき…

中山可穂『弱法師』  ★★★★

弱法師 弱法師の他のレビューをみる» 評価: 中山 可穂 文藝春秋 --- (2004-02-26) 難病を抱える少年と、少年に父親を超えた愛情を抱く義父との交流を描く表題作など、激しくも狂おしい愛の形を描く3篇を収録した中篇小説集。『別冊文芸春秋』掲載を単行本化…