Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

本多孝好『チェーン・ポイズン』  ★★☆

本当に死ぬ気なら、一年待ちませんか?人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、三十代のOL。三つの自殺に不思議な関連性を見出した週刊誌記者・原田は、“死のセールスマン”が運んだらしき、謎のメッセージの存在を知る。「命の取り引き」がもたらす意外な結末とは?心揺さぶるミステリアス長編。(Amazon
 やはり文章としてはすごくうまくなってる感があるな。好きな話かと言われると、そうでもないんだけど。女性視点を交えながらもやっぱりマッチョだし、女性の言葉づかいには違和感があるし。
 本多さんは会話の間に一拍置きたいときに、テレビの内容やら近くを通りがかったモブの会話描写を挟む。記憶をたどっていることもあるけど、本当にどうでもいい内容とは無関係(けど少し思わせぶり)のテレビ描写が結構多い。テレビっ子なのか。その割にはつまんないものとして書いてるよね。