Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

P.G.ウッドハウス『ジーヴスと封建精神』  ★★★★

ジーヴスと封建精神 P.G.ウッドハウス,森村 たまき バーティー、またもや婚約か!?お相手は、灰色の脳細胞が破裂寸前までオツムに詰まったあのフローレンス嬢?―大好評シリーズ第9弾。(livedoorBOOKS) いつもながら面白い! 笑った! ジーヴスシリーズは…

若竹七海『心のなかの冷たい何か』  ★★★☆

心のなかの冷たい何か (創元推理文庫) 若竹 七海 失業中のわたしこと若竹七海が旅先で知り合った一ノ瀬妙子。強烈な印象を残した彼女は、不意に電話をよこしてクリスマス・イヴの約束を取りつけたかと思うと、間もなく自殺を図り、植物状態になっているとい…

夏目漱石『道草』  ★★

道草 (岩波文庫) 夏目 漱石 漱石の作品中、自叙伝的小説とも言うべき唯一のもの。健三、お住の夫婦生活を中心に、養父母、姉夫婦、舅と健三との関係を心理的に掘り下げ、日本的家族構成の内包する重圧感と、それから起こるどうしようもないトラブルを描いて…

コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』  ★★★★☆

SF

最後のウィネベーゴ (奇想コレクション) 大森望編 愛するものを失う痛みと、滅びゆくものへの哀惜、そして赦し。犬が絶滅してしまった近未来のアメリカで孤独な男が出逢う、ささやかな奇蹟……。読後に深い余韻を残す表題作から抱腹絶倒コメディまで、アメリカ…

ダン・シモンズ『夜更けのエントロピー』  ★★★★

SF

夜更けのエントロピー (奇想コレクション) 嶋田 洋一 ミステリ、SF、ホラー、現代文学のジャンルを超えて、「すこし不思議な物語」の名作を集めたシリーズ“奇想コレクション”刊行開始!第1回配本は、『ハイペリオン』でその人気を不動にした、まさにジャンル…