Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

若竹七海『心のなかの冷たい何か』  ★★★☆

心のなかの冷たい何か (創元推理文庫)
心のなかの冷たい何か (創元推理文庫)
若竹 七海
 失業中のわたしこと若竹七海が旅先で知り合った一ノ瀬妙子。強烈な印象を残した彼女は、不意に電話をよこしてクリスマス・イヴの約束を取りつけたかと思うと、間もなく自殺を図り、植物状態になっているという。悲報に接した折も折、当の妙子から鬼気迫る『手記』が届いた。これは何なのか、彼女の身に何が起こったというのだろう?真相を求めて、体当たりの探偵行が始まる。

 いやあ面白かった! 若竹さんの女性一人称は大抵面白いんだ!