Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

神話宗教・思想・哲学

金森修『サイエンス・ウォーズ』  ★★★★

サイエンス・ウォーズ 金森 修 現代科学論による科学批判と科学者との間の激しい論争「サイエンス・ウォーズ」の経緯と、その学問的背景となる1970年代以降の科学論の動向を鳥瞰。科学と現代社会、その文化政治学を分析する。(Amazon) ゼミで発表すること…

村上陽一郎編『現代科学論の名著』  ★★★★

現代科学論の名著 (中公新書) 村上 陽一郎 「科学とは何か」をラディカルに問う名著12冊のブックガイド。 ホワイトヘッド『科学と近代世界』 バシュラール『否定の哲学』 シュレーディンガー『生命とは何か』 マンハイム『イデオロギーとユートピア』 ウィ…

リチャード・ドーキンス『神は妄想である』  ★★★★

神は妄想である―宗教との決別 リチャード・ドーキンス,垂水 雄二 人はなぜ神という、ありそうもないものを信じるのか? なぜ宗教だけが特別扱いをされるのか? 「私は無神論者である」と公言することがはばかられる、たとえば現在のアメリカ社会のあり方は、お…

イアン・G. バーバー『科学が宗教と出会うとき』

科学が宗教と出会うとき―四つのモデル イアン・G. バーバー,Ian G. Barbour,藤井 清久 ビッグバン、量子物理学、進化論、遺伝子操作、人工知能(AI)など、現代科学が提起する知識を幅広く紹介しながら、それらと宗教との関わりを「対立」「独立」「対話」「統…

青木保他『神話とメディア』

岩波講座 文化人類学〈第10巻〉神話とメディア 青木 保 すごい……全部通して読んだのはほんの一週間前くらいのはずなのに、全く覚えていない……! 論文が10個くらい入ってたんだよね。神話とメディアについての。うん。それで……。

デイヴィド マクラガン『天地創造 世界と人間の始源』

天地創造 -世界と人間の始源- イメージの博物誌 20 デイヴィド マクラガン,David Maclagan,松村 一男 こういうのばっかり読んでると頭がおかしくなりそうだぜ。好きだけど。

Freya Mathews『The Ecological Self』

The Ecological Self Freya Mathews 一応読み通したのに全然そんな気がしない。

松本健一『泥の文明』

泥の文明 (新潮選書) 松本 健一 この人、学者なのか作家なのか、自己アピールが強すぎて鼻につくんだよな。はいはい自慢乙みたいな(笑)先行研究として取り上げる予定なので、こういう本があることはとても助かるんだけど。内容も興味深いし。でもなあ……。…

松本健一『砂の文明・石の文明・泥の文明』  ★★★★☆

砂の文明・石の文明・泥の文明 (PHP新書) 松本 健一 世界はいま「文明の衝突」の世紀を迎えたという。だが、「アメリカ中心の民主主義」V.S.「野蛮なテロ集団」という構図だけで、深層は読み解けない。本書では、民族と風土のあり様を三つのカテゴリーに分類…

東浩紀『動物化するポストモダン』  ★★★

動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会 東 浩紀 つまりオタク系の消費者たちは、ポストモダンの二層構造にきわめて敏感であり、作品というシュミラークルが宿る表層と設定と言うデータベースが宿る深層を明確に区別しているのだ。 小さな物語は大き…

河野博子『アメリカの原理主義』  ★★★★☆

アメリカの原理主義 河野 博子 原理主義、ファンダメンタリズムを辞書で引くと、聖書に書いてあることが歴史上起こった事実であり、そこに預言された通りのことが起きるとの信条を指す、とある。もともとは、公立小中学校で進化論を教えることに反対し、聖書…

ジョン・クラカワー『信仰が人を殺すとき』  ★★★★☆

信仰が人を殺すとき - 過激な宗教は何を生み出してきたのか ジョン・クラカワー, 佐宗 鈴夫 「だが、人生には、幸せよりも大事なことがあります。たとえば、自分で自由にものを考えることです」 信仰全般についてではなく、モルモン教について。最近起きた事…

AERAムック「日本神話がわかる。」

日本神話がわかる。 ギリシアに行くにあたってギリシア神話の有名な話は知っておきたいので、図書館で神話の棚を物色してたんですが、結局借りたのがAERAムック「日本神話がわかる」でした。まずは日本かなって……! 日本神話ってイザナギ・イザナミやヤマト…

堀川哲『エピソードで読む西洋哲学史』  ★★☆

エピソードで読む西洋哲学史 堀川 哲 面白かったんだけど、著者の好悪が前面に出すぎだったかな……と。私はなるべく公平な視点で哲学史を見たかったので。人が書いている以上そんなことは無理だとわかっているけど、原典にあたるのはちときついんだよな(笑)…

ニッコロ・マキアヴェリ『君主論』  ★★★★

新訳 君主論 ニッコロ マキアヴェリ, Machiavelli, 池田 廉 これにつけても覚えておきたいのは、民衆というものは頭を撫でるか、消してしまうか、そのどちらかにしなければならない。というのは、人はささいな侮辱には復讐しようとするが、大いなる侮辱にた…

永井均『<子ども>のための哲学』  ★★★☆

のための哲学 講談社現代新書―ジュネス" /> のための哲学 講談社現代新書―ジュネス 永井 均 子どもの哲学の根本問題は、存在である。森羅万象が現にこうある、というそのことが不思議で、納得がいかないのだ。 青年の哲学の根本課題は、人生である。つまり、…

玄侑宗久『お坊さんだって悩んでる』  ★★★★

お坊さんだって悩んでる 玄侑 宗久 弱者への労わりを制度化するということは、周囲の個人のなかに労る気持ちがなくなっても大丈夫、というシステムを作ることです。そんなことを制度化するから、気持ちの方が萎えていくのでしょう。 お守りやお札に込められ…

藤原正彦『国家の品格』  ★★☆

国家の品格 藤原 正彦 猛烈な胡散臭さに襲われてしまった。それというのも、私が最近著者と同じく日本万歳な気分に陥っていたのだけど、米原万理『魔女の一ダース』内でこんなことを言っていたからだ。 本来人間は生命体固有の自己保存本能を持っており、そ…

阿刀田高『旧約聖書を知っていますか』  ★★★

旧約聖書を知っていますか 阿刀田 高

井上順孝『図解雑学 宗教』  ★★

図解雑学 宗教 思い立って宗教を勉強してみようとした。私は主だった宗教の信者は何を信じ何に拠っているのだろうというのが知りたかったのだが、本書は割と歴史的な側面から見ていたのでニーズに合っていなかった。でも、世界の宗教の全体像みたいなものが…