Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2007-04-05から1日間の記事一覧

クラウス・コルドン『ベルリン1919』  ★★★★

ベルリン1919 クラウス コルドン, Klaus Kordon, 酒寄 進一 終盤は泣いちゃったよ……。“子どもの本を読む会”なんていうサークル活動をしている母は児童文学を中心に読んでいるので守備範囲が異なるんだけど、そのおかげで自分では目をつけない本とも出会えて…

横光利一『夜の靴・微笑』  ★★★★

夜の靴・微笑 横光 利一 米は勿論、味噌も醤油も金銭では買えない。それにも拘わらず、ほそぼそながら一家四人が野菜を喰べていられるというのは、不意に近所から貰ったり、清江が知っていて、そっと私たちにくれるからである。妻は毎日あちらに礼をいい、こ…

ジョン・クラカワー『信仰が人を殺すとき』  ★★★★☆

信仰が人を殺すとき - 過激な宗教は何を生み出してきたのか ジョン・クラカワー, 佐宗 鈴夫 「だが、人生には、幸せよりも大事なことがあります。たとえば、自分で自由にものを考えることです」 信仰全般についてではなく、モルモン教について。最近起きた事…

時雨沢恵一『リリアとトレイズ(5)』  ★★☆

リリアとトレイズ 5 (5) 時雨沢 恵一 「トラヴァス少佐さんと会ったあとのママは、かなり幸せそうです。ああいうのを見ちゃうと、彼氏っていいなって思うのと同時に、ママにはもっとずっと幸せになってもらいたいなって思うんです。だから、わたしもちゃんと…