Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2007-11-01から1日間の記事一覧

三中信宏『系統樹思考の世界』  ★★

系統樹思考の世界 (講談社現代新書) 三中 信宏

藤崎慎吾他『深海のパイロット』  ★★★★☆

深海のパイロット (光文社新書) 藤崎 慎吾, 田代 省三, 藤岡 換太郎 櫻井「はい前進停止」 廣瀬「はい前進停止」 櫻井「はい舵中央」 廣瀬「はい舵中央」 櫻井「わあ、すごい、向こう! ブラックスモーカーだよ」 研究者「どこ?」 櫻井「正面」 研究者「う…

松本健一『砂の文明・石の文明・泥の文明』  ★★★★☆

砂の文明・石の文明・泥の文明 (PHP新書) 松本 健一 世界はいま「文明の衝突」の世紀を迎えたという。だが、「アメリカ中心の民主主義」V.S.「野蛮なテロ集団」という構図だけで、深層は読み解けない。本書では、民族と風土のあり様を三つのカテゴリーに分類…

道尾秀介『シャドウ』  ★★★★

シャドウ (ミステリ・フロンティア) 道尾 秀介 「人間の精神はとても複雑なんだ。それが、ほかの動物にはない強みになっている。しかし、じつは人間の最大の弱点でもあるんだよ。世の中の複雑な物がすべてそうであるように、人間の精神も、とても壊れやすい…

道尾秀介『骸の爪』  ★★★☆

骸の爪 道尾 秀介 「相談事というのは、こうだろう。――きみはホラー小説の材料を仕入れに、ある仏所へ取材に行った。そして工房の作業風景を見学し、仏像の写真を撮っているうちに、この千手観音像に恐ろしい呪いをかけられてしまった」 「呪い……」 「そう、…

道尾秀介『片目の猿』  ★★☆

片眼の猿 One‐eyed monkeys 昔、九百九十九匹の猿の国があった。 その国の猿たちは、すべて片眼だった。顔に、左眼しかなかったのだ。ところがある日その国に、たった一匹だけ、両眼の猿が生まれた。その猿は国中の仲間にあざけられ、笑われた。思い悩んだ末…