Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2012-01-01から1年間の記事一覧

2012年まとめ

これを書いている今が2015年1月24日だということは忘れ以下略 この年は個人的に激動でした。秋に大阪→東京の転勤が決まり、職種が変更となったことで転職を決意し、年末ぎりぎりに転職先が決定。今の会社にはいい思いをさせてもらっているからトータルで見れ…

山田詠美『ぼくは勉強ができない』  ★★★★☆

ぼくは勉強ができない (新潮文庫) ぼくは勉強ができない (新潮...の他のレビューをみる» 山田 詠美 新潮社 ¥ 452 (1996-03-01) ぼくは確かに成績が悪いよ。でも、勉強よりも素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ―。17歳の時田秀美くんは、サッカー好き…

山田詠美『放課後の音符』  ★★★

放課後の音符(キイノート) (新潮文庫) 放課後の音符(キイノート) (...の他のレビューをみる» 山田 詠美 新潮社 ¥ 420 (1995-03) 大人でも子供でもない、どっちつかずのもどかしい時間。まだ、恋の匂いにも揺れる17歳の日々―。背伸びした恋。心の中で発酵し…

三浦しをん『舟を編む』  ★★

舟を編む 舟を編むの他のレビューをみる» 三浦 しをん 光文社 ¥ 1,575 (2011-09-17) 玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。個性的な面々の中で、馬締は辞書…

吉本ばなな『とかげ』  ★★★

とかげ (新潮文庫) とかげ (新潮文庫)の他のレビューをみる» 吉本 ばなな 新潮社 ¥ 380 (1996-05) 私の衝動的なプロポーズに対して、長い沈黙の後とかげはこう言った。「秘密があるの」―。幼い頃遭遇したある事件がもとで、長い間目の見えなかったことのあ…

皆川博子『薔薇忌』  ★★★★

薔薇忌 (集英社文庫) 薔薇忌 (集英社文庫)の他のレビューをみる» 皆川 博子 集英社 --- (1993-11-19) 降りしきる薔薇のはなびらで窒息することを夢見て、縊死した劇団員を描いた「薔薇忌」、水を汲んだ桶を覗きこむと、その人のために祈ってくれているなにも…

皆川博子『少女外道』  ★★

少女外道 少女外道の他のレビューをみる» 皆川 博子 文藝春秋 ¥ 1,950 (2010-05) この感覚は、決して悟られてはならない。人には言えない歪みを抱きながら戦前~戦後の日本をひとり生きた女性を描く表題作のほか、ラスト一頁で彼岸と此岸の境を鮮やかに越え…

越谷オサム『階段途中のビッグ・ノイズ』  ★★★☆

階段途中のビッグ・ノイズ 階段途中のビッグ・ノイズの他のレビューをみる» 越谷 オサム 幻冬舎 --- (2006-10) 暑い夏、無意味に熱かった僕たち、ビールなんて苦くて飲めなかったあの頃―。だめな先輩のせいで、伝統ある軽音楽部が廃部になってしまう。がけっ…

ウッドハウス『ジーヴスと恋の季節』  ★★★★★

ジーヴスと恋の季節 (ウッドハウス・コレクション) ジーヴスと恋の季節 (ウッド...の他のレビューをみる» P.G. ウッドハウス 国書刊行会 ¥ 2,310 (2007-12) 百に及ぶウッドハウスの全小説中もっとも複雑で凝りに凝ったプロットを持ち、英国ウッドハウス協会…

皆川博子『蝶』  ★★★★☆

蝶 (文春文庫) 蝶 (文春文庫)の他のレビューをみる» 皆川 博子 文藝春秋 ¥ 560 (2008-12-04) インパール戦線から帰還した男は、銃で妻と情夫を撃ち、出所後、小豆相場で成功。北の果ての海に程近い「司祭館」に住みつく。ある日、そこに映画のロケ隊がやっ…

本多孝好『ストレイヤーズ・クロニクル ACT-2』  ★★

ストレイヤーズ・クロニクル ACT-2 ストレイヤーズ・クロニクル ...の他のレビューをみる» 本多 孝好 集英社 ¥ 1,050 (2012-10-05) 運動能力、聴力、記憶力…に常人とはかけ離れた能力を持つ昴、沙耶、隆二、良介。政治家・渡瀬浩一郎のために裏の仕事をする…

津原泰水『妖都』  ★★☆

妖都 (講談社文庫) 妖都 (講談社文庫)の他のレビューをみる» 津原 泰水 講談社 --- (2001-06) “死者”が東京に増殖し、街に自殺者が溢れ始めたのは、CRISISのヴォーカリスト、チェシャが自殺してからのこと。両性具有と噂された美しく妖しい彼が遺した歌「妖…

ユーディット・ヘルマン『幽霊コレクター』  ★★★☆

幽霊コレクター 幽霊コレクターの他のレビューをみる» ユーディット ヘルマン 河出書房新社 ¥ 1,890 (2008-12-17) 「人生」という旅を、少しずつ受け入れるようになったあなたへ。親友が恋した男との、密会。老いた両親と旅して変化する、娘の感情。恋人以…

アンナ・カヴァン『氷』  ★★☆

SF

氷 氷の他のレビューをみる» アンナ・カヴァン バジリコ --- (2008-06-04) 異常な寒波のなか、夜道に迷いながら、私は少女の家へと車を走らせた。地球規模の気象変動により、氷が全世界を覆いつくそうとしていた。やがて姿を消した少女を追って、某独裁国家…

本多孝好『ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1』  ★★☆

ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1 ストレイヤーズ・クロニクル...の他のレビューをみる» 本多 孝好 集英社 ¥ 1,050 (2012-04-05) 驚異的なスピードで動く、遠距離の音も聞き分けられる、見たものすべてを記憶する―。常人とはかけ離れた能力を持つ昴、…

津原泰水『たまさか人形堂物語』  ★★★★☆

たまさか人形堂物語 たまさか人形堂物語の他のレビューをみる» 津原 泰水 文藝春秋 ¥ 1,500 (2009-01) 幾度目か分からん。ものすごく好きなので、続編が単行本にまとまってくれる日を心待ちにしている。

川上弘美『どこから行っても遠い町』  ★★

どこから行っても遠い町 どこから行っても遠い町の他のレビューをみる» 川上 弘美 新潮社 ¥ 1,575 (2008-11) 男二人が奇妙な仲のよさで同居する魚屋の話、真夜中に差し向かいで紅茶をのむ「平凡」な主婦とその姑、両親の不仲をじっとみつめる小学生、裸足で…

森奈津子『踊るギムナシウム』  ★★★

踊るギムナジウム 踊るギムナジウムの他のレビューをみる» 森 奈津子 徳間書店 --- (2006-12) 性愛の夢想人が贈る、笑撃のゲイ・コメディ短編集。官能シーン皆無。エロい会話はあっても、エロバカに徹し、コメディとして楽しめる一冊。萩尾望都のギムナジウ…

森絵都『宇宙のみなしご』  ★★★★

宇宙のみなしご 宇宙のみなしごの他のレビューをみる» 森 絵都,杉田 比呂美 講談社 ¥ 1,365 (1994-11-10) 自分の力で輝いて生きるために。 いちばん辛い時は誰でもひとり。ひとりぼっちだからこそ、時々手をつなぐ友達を見つけたい――。中学生の姉弟が友人た…

津原泰水『猫ノ目時計』  ★★★★

猫ノ眼時計 (幽明志怪) 猫ノ眼時計 (幽明志怪)の他のレビューをみる» 津原 泰水 筑摩書房 ¥ 1,680 (2012-07-10) 幻想怪奇譚×ミステリ×ユーモアで人気のシリーズ、最新刊。火を発する女、カメラに映らない友人、運命を知らせる猫――。猿渡は今日もこの世なら…

森絵都『DIVE!!』下 ★★★★★

DIVE!!〈下〉 (角川文庫) DIVE!!〈下〉 (角川文庫)の他のレビューをみる» 評価: 森 絵都 角川書店 ¥ 580 (2006-05-25) オリンピック出場をかけて、少年たちの熱く長い闘いがはじまる! 2008年6月全国公開映画『DIVE!!』原作本。高さ10メートルから時速60キ…

あさのあつこ『NO.6』#2  ★★★

NO.6 〔ナンバーシックス〕 ♯2 (講談社文庫) NO.6 〔ナンバーシックス〕 ...の他のレビューをみる» あさの あつこ 講談社 ¥ 500 (2007-02-10) 2017年。聖都市「NO.6」を追われた16歳の紫苑がはじめて目にする外の世界、そして現実。ぼくは今までいったい何…

森絵都『DIVE!!』上  ★★★★★

DIVE!!〈上〉 (角川文庫) DIVE!!〈上〉 (角川文庫)の他のレビューをみる» 森 絵都 角川書店 ¥ 580 (2006-05-25) オリンピック出場をかけて、少年たちの熱く長い闘いがはじまる! 2008年6月全国公開映画『DIVE!!』原作本。高さ10メートルから時速60キロで飛び…

内田春菊『教育してます?』  ★★★

教育してます? 教育してます?の他のレビューをみる» 内田 春菊 角川学芸出版 ¥ 1,365 (2007-09) 運動会に文化祭、原稿書いて宿題みて、洋服やおやつも作ります(だって楽しいから)。性教育からお金のはなし、嫁の適性自己分析、人間関係の極意まで、内田春…

時雨沢恵一『メグとセロン 三三〇五年の夏休み』1  ★★☆

メグとセロン〈1〉三三〇五年の夏休み(上) (電撃文庫) メグとセロン〈1〉三三〇五年...の他のレビューをみる» 時雨沢 恵一 メディアワークス ¥ 536 (2008-03-10) ルックスも頭も良くて女子に大人気のセロンと、可愛くおとなしそうで実は正義感あふれる天然…

多岐川恭『濡れた心』  ★★★

江戸川乱歩賞全集(2)猫は知っていた 濡れた心 (講談社文庫) 江戸川乱歩賞全集(2)猫は知...の他のレビューをみる» 仁木 悦子,多岐川 恭 講談社 --- (1998-09-14) 女子高生の純粋な同性愛を阻む悪意、そして殺人事件。日記や手記を取り入れた斬新な構成が…

海堂尊『チーム・バチスタの栄光』  ★★★☆

チーム・バチスタの栄光 チーム・バチスタの栄光の他のレビューをみる» 海堂 尊 宝島社 ¥ 1,680 (2006-01) 東城大学医学部付属病院では、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門チーム「チーム・バチスタ」を作り、次々に成功を収めていた。ところが今…

時雨沢恵一『キノの旅』  ★★

キノの旅〈13〉the Beautiful World (電撃文庫) キノの旅〈13〉the Beautiful...の他のレビューをみる» 時雨沢 恵一 アスキー・メディアワークス ¥ 599 (2009-10-10) 「何だ?」キノが『フルート』を構えてスコープを覗いて、今いる丘の上から地平線を見下ろ…

月本洋『日本人の脳に主語はいらない』  ★★★★☆

日本人の脳に主語はいらない (講談社選書メチエ 410) 日本人の脳に主語はいらない ...の他のレビューをみる» 月本 洋 講談社 ¥ 1,680 (2008-04-10) 英語で“I love you.”とは言っても、日本人は決して「私はあなたを愛している」などとは言わない。「雨が降…

高濱桂一『死者に聴く 現場からの法医学』  ★☆

死者に聴く 現場からの法医学 死者に聴く 現場からの法医学の他のレビューをみる» 高濱 桂一 鉱脈社 ¥ 1,500 (2010-09-23) いつ、どのようにして死んだのだろう?死者と法医学の対話。興味津津の10話。 第1章 死体を見て、その人がいつ頃死んだのかは、どう…