Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

本多孝好『ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1』  ★★☆

驚異的なスピードで動く、遠距離の音も聞き分けられる、見たものすべてを記憶する―。常人とはかけ離れた能力を持つ昴、沙耶、隆二、良介。彼らは同じ施設で育った仲間で、特別な絆で結ばれていた。理由あって、大きな野心を抱く政治家・渡瀬浩一郎のために裏の仕事をしている。ある日、渡瀬から家出中の大物政治家の娘を追え、と命令される。目的は彼女が持ち出した秘密ファイル。謎の殺人集団「アゲハ」も絡み、彼らの運命は大きく動き出す。(Amazon

 どういう経緯でこんな漫画っぽい話を書くことになったんでしょうね。良い悪いではなく単純に気になる。家父長制ひいては家族ネタが好きな人だから、キャラ設定は分かるんだけども。セリフが誰のか分かりにくいとこがちょこちょこあったのは私が小説から離れていたからか少し処理が甘かったのか……。子供を書くのが上手い作家ではないと思うので、腫瘍登場人物は高校生以上に絞った方がいいんじゃないかなー。
 話としては序章なので何とも 。こういう設定は好きですよ、中二心をとてもくすぐられる。ラノベ的だけどラノベの文体/法ではなく、『NIGHT HEAD』を思い出しました(あれほど面白くなるかは分からないけど)。