Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

夏目漱石『草枕』  ★★★★☆

草枕 (新潮文庫) 夏目 漱石 智に働けば角がたつ、情に棹させば流される―春の山路を登りつめた青年画家は、やがてとある温泉場で才気あふれる女、那美と出会う。俗塵を離れた山奥の桃源郷を舞台に、絢爛豊富な語彙と多彩な文章を駆使して絵画的感覚美の世界を…

長野まゆみ『東京少年』  ★★

東京少年 (光文社文庫) 長野 まゆみ ぼく…祝常緑は、叔父と共同生活をしている十四歳。母はぼくを産んだのちに家を出た。父とも別に暮らしている。ある日、ぼくは母に通じる手がかりをひとつ教えられた。父と出逢った日、母は美しい黒椿を抱えていたと云う。…

色川奈緒、深澤真紀『女のオカズ』

女のオカズ 色川 奈緒,深澤 真紀 セックス自慢よりオナニー自慢! 作家、漫画家、会社員、子持ち、バツイチ、シングル、バイセクシャルなど、20代から40代の女たち12人が、自分のオカズ(オナニーに使うネタ)を語る。(Amazon) 休憩ラウンジ付近に新着図書棚…

津原泰水『瑠璃玉の耳輪』  ★★★☆

琉璃玉の耳輪 津原 泰水,尾崎 翠 時は昭和三年―名探偵・唐草七郎の一番弟子にして閨秀の女探偵・岡田明子のもとへ舞いこんだ、摩訶不思議な依頼。「三姉妹を探して下さい。手掛かりは、三人とも左の耳に、一粒の琉璃玉が嵌った白金の耳輪をしています」阿片…

P.G.ウッドハウス『サンキュー、ジーヴス』  ★★★★☆

サンキュー、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション) P.G. ウッドハウス,Pelham Grenville Wodehouse,森村 たまき バンジョレレを習い始めたバーティーはご近所から苦情を浴びせられ、田舎のコテージで練習を再開。だがジーヴスにも辞められて新たな執事を雇…