Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

川上美映子『愛の夢とか』  ★★

あのとき、ふたりが世界のすべてになった。なにげない日常がゆらいで光を放つ瞬間をとらえた、心ゆさぶる7ストーリーズ。(Amazon

 主婦ひいては女への悪意が感じられるんだけど。笑 女VS女の構図を作り出したかったのかな、特に「お花畑自身」。私の感覚としては「自分の状況を誰かに丸投げできる」感じが理解不能、という側に近いんだが、それは20年の世代差があればある程度当然だろう。気持ち悪い短編集だな、というのが率直な感想だし、こういう読後感を狙ってたんでしょう。