Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

綾辻行人『暗黒館の殺人(下)』  ★★★

暗黒館の殺人 (下)
暗黒館の殺人 (下)
綾辻 行人
「何故、選ばれたのが私だったのですか。よりによってこの私が」
「出会ってしまったから、だよ」
 玄児はそう答え、静かに腕を組んだ。
「この春に君と出会って、俺は……」

 ミステリじゃねえ……!笑 少なくとも本格ではないでしょ。結末には薄々感づいていたけれど、あの人の正体があの人だったとは……。たしかにこれなしで館シリーズは終わらないね。