Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

2006-11-19から1日間の記事一覧

綾辻行人『暗黒館の殺人(下)』  ★★★

暗黒館の殺人 (下) 綾辻 行人 「何故、選ばれたのが私だったのですか。よりによってこの私が」 「出会ってしまったから、だよ」 玄児はそう答え、静かに腕を組んだ。 「この春に君と出会って、俺は……」 ミステリじゃねえ……!笑 少なくとも本格ではないでしょ…

長野まゆみ『絶対安全少年』  ★★★☆

絶対安全少年 長野 まゆみ 長野まゆみという人がよくわかる一冊。今まで少年といえばあさのあつこだったんだけど、長野さんも相当なものですね……あさのさんは12~18歳、長野さんは6~15歳の少年を愛しているみたい。私はあさのさんよりかな!笑 長野さんは静…

司馬遼太郎『燃えよ剣』  ★★★★☆

燃えよ剣 (下巻) 司馬 遼太郎 ちょっ、待てよ……! 土方お前そりゃねえよ反則だよ剣も燃えちゃうよ……! と取り乱したくなるほど土方が格好いい小説でした。空知英秋が「銀魂」でいじられキャラにするのもよくわかるってもんです。そうでもしなきゃこんな漢扱…

小川洋子『ミーナの行進』  ★★☆

ミーナの行進 小川 洋子, 寺田 順三 「いいねえ。とてもいい漢字。だってお月様は二つないもの。ないものなのにこうして二つある。ということは、とっても大事な仲間同士ってことよ。同じ大きさで、上と下じゃない。横に並んでる。そこがいいね。平等なの。…

竹内真『自転車少年記』  ★★☆

自転車少年記 竹内 真 たった一人で、好きな方へと走っていける。知らない町を通りすぎ、見知らぬ世界に旅立てる。――きっとそれは、一人ぼっちだからできることだろう。 そんな景色を眺めて進んでいるうちに、失ったものに対する感情だけで走っているわけじ…

北乃坂柾雪『匣庭の偶殺魔』  ★★☆

匣庭の偶殺魔 北乃坂 柾雪 「犬猫の尻を追いかけて何が楽しいんだろうねっ? 変態としか思えない。あそうか、探偵って馬鹿じゃなくて変態だったんだなシン。僕に触るなよ!」 「そりゃあ……酷い酷過ぎだよ龍哉。俺が変態の汚名を着せられるのはいいとしても、…