Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

長野まゆみ『絶対安全少年』  ★★★☆

絶対安全少年
絶対安全少年
長野 まゆみ
 長野まゆみという人がよくわかる一冊。今まで少年といえばあさのあつこだったんだけど、長野さんも相当なものですね……あさのさんは12~18歳、長野さんは6~15歳の少年を愛しているみたい。私はあさのさんよりかな!笑 長野さんは静謐な感じ。あさのさんはもっと熱い。
 感想書く前に返してしまったので適当に。
 遊郭の少年:エローい!! 読み終えた第一声はエロい、でした(笑)官能的と言い換えるべきか。家出少年が割のいいバイトを見つけたら、内容は「一晩あそこのホテルでとある人物になりきれ」とのこと。しかしそこは遊郭で、お相手は少年!? おいおいどこまで行っちゃうの? 最後は静かに驚いてしまった。
 雪の落とし子:兄が留守の時、彼を訪ねて少年がやってきた。どうしても兄を待つという。弟はとりあえず家にあげ、二人は兄の部屋へ。よく覚えていません(笑)きれいな話だったと思う。
 特製豆蔵辞典:少年が好きなものを集めて作った辞典。どうやら兄が二人いるご様子。注にはこぼれ話が載っているんだけど、これがまたおいしい(おい)兄弟と少年の友達の話を普通に読みたかったな。
 読み違え少年詩歌集:少年の出てくる詩歌を長野まゆみが批評。んきゃー何だかエロい! 挿絵や長野まゆみ作の詩歌もエロい!(褒めてますよ)少年って昔から美しいものだったのかしら。
 エッセイ:いかに少年が好きか、ものすごい伝わってきます。こりゃ負けるわ。