Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

時雨沢恵一『リリアとトレイズ(5)』  ★★☆

リリアとトレイズ 5 (5)
リリアとトレイズ 5 (5)
時雨沢 恵一
「トラヴァス少佐さんと会ったあとのママは、かなり幸せそうです。ああいうのを見ちゃうと、彼氏っていいなって思うのと同時に、ママにはもっとずっと幸せになってもらいたいなって思うんです。だから、わたしもちゃんと育ったし、トラヴァス少佐は独身らしいし、二人が結婚でもしてくれればと思うんですけど」

 序章。序章としか言えない。説明が多くてあまり楽しめなかったなあ。物語が動き出すのはこれから、というのはわかってるけど、それなら上下巻セットで発売して欲しいというか分冊じゃなくてもよくね?
 リリアは、春休み明けに控えている学院恒例のダンスパーティの相手が決まらず頭を抱えていた。まわりの友人はどんどんと相手が決まる中、リリアの相手は決まらないまま、遂に春休みとなり、母親のアリソンと列車での旅行に出かける。一方、トレイズは、ある国への婿入り話がでており、二十歳までに自分で結婚相手を決めなければ、その婿入り話を受けなくてはならない、という状況になっていた。さらに、その婿入り話の相手が、トレイズがいるイクス王国を訪問することになり――!?(カバー折り返し)
「クライマックス・エピソード」ってことは次で終わりなのかな。アリソンも3までだったし、丁度良い長さか。トレイズとリリアは無事にくっつけるんでしょうか。