Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード(上)』  ★★★★

ダ・ヴィンチ・コード (上)
ダ・ヴィンチ・コード (上)
ダン・ブラウン, 越前 敏弥
 まさにアメリカン! ハリウッド! 小学校高学年で私はシドニィ・シェルダンにはまったんだが、彼の作品彷彿とさせる(ただ単に洋書を読まないからかもしれない)。水曜日に映画に誘われたので、その前に読まねば! と友達に借りたのだ。
 閉館後の静寂に包まれたルーブル美術館で起きた殺人事件をきっかけに、明るみに出た不吉な筋書き。それは、キリストの時代以来、ある秘密結社により守られてきたベールをはがすものだった。殺人の被害者は、古くから連綿と続くその秘密結社の総長。彼は死の直前、不気味な暗号を犯行現場に残していた。その暗号を解くことができるのは、被害者の孫娘で著名な暗号解読者でもあるソフィー・ヌヴーと、高名な象徴学者のロバート・ラングドンのみ。ふたりは事件の容疑者となる一方で、ヌヴーの祖父の殺人事件のみならず、彼が守り続けてきた、古くから伝わる驚くべき秘密の謎をも調べ始める。警察当局と危険な競争者の追跡を間一髪ですり抜けながら、ヌヴーとラングドンは謎に導かれるまま、息つく間もなくフランスとイギリスを、そして歴史そのものを駆けめぐる。(Amazon
 あらすじ長っ(笑)でもわかりやすいからいいか。
 警察と黒幕がラングドンヌヴーを、ラングドンヌヴーは謎を追っています。追うものと追われるものははっきりしており、両者が求めているものは一致している。主人公二人は次々と襲い来るトラブルに立ち向かい、真実に迫っていく。舞台はフランス・イギリス。しかし彼らの追い求めるものは2000年前、キリストの生きていた時代に遡っちゃうんですねー。壮大。しかし笑っちゃうほど分かりやすいストーリー展開。ページをめくる手がとまらない。
 日本に生まれ育ち無宗教である私には、イエスが結婚していようが子どもをなしていようが「へ~」としか言えないんだが、カトリックの人たちには大変なことなのかしら。何かファンタジーみたいだね。
 ヴァチカンは禁止したり言い訳すると本書の宣伝にになってしまうので、あえてコメントを差し控えているようですね。キリスト教の歴史という点ではとても興味深く読めました。もちろん鵜呑みにはしないよ。この本を否定する人も多く、様々な文献に触れる必要はあるだろう。
 象徴学も勉強してみたいな。シンボル辞典なるものがあるらしいので、探してみようかしら。ルーブル行きたい!