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続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

秋山瑞人『イリヤの空、UFOの夏(3)』  ★★★

イリヤの空、UFOの夏〈その3〉
イリヤの空、UFOの夏〈その3〉
秋山 瑞人
「いまっ、おまもりっ、なんてっ、いちどもっ、ほしっ、おもっ、なかっ」
 ――今まで、お守りなんて一度も欲しいと思ったことがなかった。
 伊里野は、そう言っていた。

 読んだのが昔すぎて忘れてしまった……現在3月15日である。
 無銭飲食列伝:浅羽を巡る恋の三角関係が進行中、ということで、ついに伊里野と晶穂の正面切ったバトルが発生! 最終決戦の場となった「鉄人屋」では……! 血と涙が吹き荒れる。
 水前寺応答せよ・前後編:突然、園原基地付近で起こった爆発。北からの攻撃、輸送機の事故、UFOの墜落とさまざまな憶測が飛び交う中、水前寺はひとり、爆発事件の取材に向かった……。
 番外編・ESPの冬:水前寺テーマが「超能力は果たして実在するか」であった頃、つまり浅羽がまだ一年生の頃を描く。(カバー折り返し)
 ふおお段々重さが増してきたなあ。無銭~は二人が信じられないボリュームの鉄人定食に挑む。食事中に鼻血を撒き散らすヒロインなんて滅多にいないだろうなあ。晶穂との関係やいかに?
 そして本編、ついに戦争が本格化してきた。連日報道陣は騒ぎ、浅羽たちの中学でも早帰りの日や疎開する人が出てくる。ヘルメット着用とか。イリヤどこまでも浅羽大好きなのが可愛い。浅羽も扱いに慣れてきたようである。ちょっとほのぼのしたなあと思いきや、イリヤの正体が明らかに……。
 ライトノベルもどこまでも重くなれるんだねえ。シリアス。