P.G.ウッドハウス『ブランディングズ城の夏の稲妻』 ★★★☆
ブランディングズ城の夏の稲妻 (ウッドハウス・スペシャル)
P.G. Wodehouse,森村 たまき
ゆっくりしたお脳の中にはブタのことしか無いエムズワース伯爵がしろしめすブランディングズ城―浮き世ばなれした楽園を舞台に、卿の甥と可憐なコーラスガールの恋模様、ギャリー伯父さんが執筆するお騒がせな回想録、悪漢私立探偵らが入り乱れ、またまた物語は大混線。“ジーヴスもの”と並び称される“ブランディングズ城もの”の傑作長編小説。(Amazon)
このシリーズの装丁がかわいすぎる……。
さて、ウッドハウスのブランディングズ城シリーズ。ジーブスと違って三人称なので馴染むまでにちょっとかかったけど、やっぱうまいよね。キャラクターを覚えてしまってからはすごい楽しかった。ジェットコースターに乗っているみたいだ。よくぞこうもドタバタさせることができるなあ、しかも最後は丸くおさめるだなんて職人技というしかない。ギャリーおじさんかっこいい。
ただ、いつも以上に森村氏の翻訳を読み解くのが大変だった気がする。