三浦しをん『光』 ★★
光
三浦 しをん
暴力はやってくるのではない。帰ってくるのだ。
理不尽をかいくぐり生きのびた魂に、安息は訪れるのか。
三浦しをん、渾身の最新長編。
天災ですべてを失った中学生の信之。共に生き残った幼なじみの美花を救うため、彼はある行動をとる。二十年後、過去を封印して暮らす信之の前に、もう一人の生き残り・輔が姿を現わす。あの秘密の記憶から、今、新たな黒い影が生まれようとしていた――。(Amazon)
小説としての評価は端から投げているブログなので、私が楽しんだか否かで★二つ。今はこういう嫌な話を読みたい時期ではなかった! キャラ読みできるような魅力的な人物もいないし。嫌だなあ嫌だなあと思わされるくらいには上手いんじゃないでしょうか。
三浦しをんってこういう文体で書いてたっけ。本によってカラーの違う作家ではあるけど、多分使う言葉の選び方なんかは一緒だよね。私にとってはエッセイのはっちゃけたイメージが強くて、小説を読んだのは久しぶりだったので忘れてしまった。また初期みたいな一人称も書かないかなあ。