三浦しをん『妄想炸裂』 ★★★★☆
妄想炸裂
三浦 しをん
どうせ、この近所まで彼女を送ってきて、しかし離れがたくまだ話している、というところだろう。恋人達の語らいかよ、ケッ。バッテリーなんて上がっちまえばいいんだ。
でも私はある時気がついた。
こいつら、男同士だ。
またまたぁ、そんな都合のいいこと(?)があるもんか。
二週間ぶりくらいに図書館に繰り出し、とにもかくにも本に囲まれることに飢えていた私。母借用のヤングアダルトで食いつないでいた反動で、馬鹿みたいに重っくるしい本ばかり選んでしまう。そんな風に「あ」から棚を物色していた時、目に入ったこのピンクの浮かれた文字! 三浦しをんのエッセイ、未読の最後の一冊が今ここに! 我慢しきれず今朝方読み終えてしまいました。いやー面白かった。彼女のエッセイなしに、これからどうやって過ごせばいいんだろうと思う。私三浦しをんの家に住みたい。漫画に囲まれて暮らしたいよ。
「恋愛下手」な人間は、
①『めぞん一刻』が好き。
②「青春群像」物が好き。
上記二点のどちらか、あるいはどちらにも当てはまる確率が高い。
……どちらも大好物な私はどうすればいいですかねえ。老後のこと考えて、のらりくらりと暮らせばいいかな。一生一人身の「気持ち悪い女」かしら。オタクって死んでも治らなさそうだしね。ふー。