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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

江國香織『ウエハースの椅子』  ★☆

ウエハースの椅子 (新潮文庫)

ウエハースの椅子 (新潮文庫)

あなたに出会ったとき、私はもう恋をしていた。出会ったとき、あなたはすでに幸福な家庭を持っていた―。私は38歳の画家、中庭のある古いマンションに一人で住んでいる。絶望と記憶に親しみながら。恋人といるとき、私はみちたりていた。二人でいるときの私がすべてだと感じるほどに。やがて私は世界からはぐれる。彼の心の中に閉じ込められてしまう。恋することの孤独と絶望を描く傑作。(Amazon

 特に思うところはなかった。現実感のない画家の女性が現実感のない妻子持ちの恋人と恋をしながら妹とその恋人と一緒にご飯を食べたり一人で過去を振り返ったり絶望したりする話。よくあるよくある。子供時代の描写は上手い。いつ読んでも自分の子供時代の忘れていた記憶を思い起こすよ。でも結局、文庫の解説が解説ではなくあらすじになっているように見受けられたのが、一番印象に残った。笑 これでいいのか解説!!

 江國さんは三人称で人が多めの小説の方が好きだな。登場人物と文章との距離感が。