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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

津原泰水『アクアポリスQ』  ★★☆

SF
水没都市Q市の沖合いに浮かぶ人工島「アクアポリス」。この水上都市が建造された背後には、国家規模の陰謀を封じる仕掛けが隠されていた。Q市壊滅のため、伝説の牛鬼を召還しようとする政府の要人たち。その計画を阻止するべく、現われた女設計士「J」、自分の故郷を守ろうと立ち上がる少年「タイチ」。異能の鬼才・津原泰水が近未来を舞台にはじめて挑む本格ビルドゥングスロマン。(Amazon

 この本は私にシャンハイをSF都市だと思わせる一因なんだよね。なつかしい。对不起より不好意思、是より对かなとか思えるのが楽しい。
 内容的には、今となっては『バレエ・メカニック』と比べてしまうのでイマイチになるなあ。当時から乗り切れないところはあったが、Jとタイチの関係が深まって行く過程に同調できなかったのが理由ですかね。でもこれがあったからこそのバレエ・メカニックなんだなと思うところがちらほら。ジギーの存在は美味しすぎるね。文章的には普段より癖を押さえ気味で、もうちょっとかっとばしてもよかったのではと思う。
 ところで也寸美くんシリーズは書籍化しないのですか……。