Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

本谷有希子『ぜつぼう』  ★☆

ぜつぼう

ぜつぼう

鬼才・本谷有希子の絶望の最新長編小説。 ぜつぼう、から人間は立ち直れるのか? 売れなくなった芸人の絶望の人生。希望よりも絶望することの方が生きる力に溢れているという人間の性を描く話題作。(Amazon

 装丁以外は特に好きではなかった。うーん、別に何も出てこない。ハッピーエンドってことでいいのかしら。本文が始まる1ページ目はかっこいいので見てもいいかなと思う。真似しようにも本文多色刷りはさすがにできないけども……。

 芸人として絶頂を味わったあとでどん底に転落する、っていう主人公の境遇に興味が持てなかったんだよね。その後都合よく女と二人暮らしが始まるところも。これがグラビアアイドルとして〜な女性だったらまた違ったかもしれないけど、芸人て、多分一番興味が持てない範疇なんだわ。