松浦理英子『親指Pの修業時代』上 ★★★★☆
- 作者: 松浦理英子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2006/04/05
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
どこにでもいる無邪気で平凡な女子大生、一実。自殺した親友の四十九日の翌日、眠りから目覚めると、彼女の右足の親指はペニスになっていた。突然現れた親指Pに困惑し、揺れ動く人々。そして無垢だった一実にも徐々に変化が訪れ―。驚くべき奇想とユーモラスな語り口で大ベストセラーとなったあの衝撃の作品が、待望の新装版に。(Amazon)
さすが松浦理英子……とびっくりするやら感心するやらでした。あっぱれ。
今更ご紹介するまでもないでしょうが、22歳の「ノーマル」女性の足の親指が、ある日突然ペニスに変貌してしまう話なんですよ。そんな設定で(だからこそ)フェミ的なテーマを折り込み、うまく魅せ……いやそんな設定だから混ざるんだけど……すごいよ。