Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

P.G.ウッドハウス『ウースター家の掟』  ★★★★☆

ウースター家の掟 (ウッドハウス・コレクション)
ウースター家の掟 (ウッドハウス・コレクション)
P.G. ウッドハウス,Pelham Grenville Wodehouse,森村 たまき
 極北的理不尽美少女の無理難題を前に、またまたスープに浸かり続けるご主人様。あらゆる難問を解決し続ける天才執事ジーヴス、今回のお手並みはいかに! ウッドハウス・コレクション第2冊目「よしきた、ジーヴス」の続編。(Amazon

 あれ、バーティーが自転車に乗るのはこの話ではなかったのか。勘違い。
 彼はにじり去り出ていった。そしてまた水を打ったような静けさが活動開始した。このときのサー・ワトキン・バセットよりももっとすごく間抜けに見える人物というのはいるとは思うのだが、僕はまだ見たことがない。御大の鼻先は鮮紅色に染まっていた。彼の鼻メガネは鼻の先っちょに四十五度の角度でぐんにゃりとぶら下がっていた。僕たちの関係のそもそものはじめから、終始変わらず僕をバカにし続けてきたこの男だが、僕はこの時、哀れなこの悪党をほとんど気の毒に思った。
「ふっ、ふふふふーん」御大は長々と言った。

 ここでまさかのふふふふーんwww 天才すぎるwww 原文を確かめねばなりますまい。