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続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

藤原伊織『ひまわりの祝祭』  ★★★★

ひまわりの祝祭
ひまわりの祝祭
藤原 伊織
 自殺した妻は妊娠を隠していた。何年か経ち彼女にそっくりな女と出会った秋山だが、突然まわりが騒々しくなる。ヤクザ、闇の大物、昔の会社のスポンサー筋などの影がちらつく中、キーワードはゴッホの「ひまわり」だと気づくが…。名作『テロリストのパラソル』をしのぐ、ハードボイルド・ミステリーの傑作長編。(Amazon

 以下不健全な感想。
 中盤からストーリーそっちのけで原田しか見えなくなったわけだが……ということで評価の★は全て原田(と原田を翻弄した秋山)に捧げる。何てこったすげえ男だ。続編はないのか。原田はこれしか出てこないのか。まったくもって萌えるな。小説を読んで萌ええええと悶絶したのは久しぶりだったので忘れていたけど、私は元々文章萌えの人間であったのだった。文章による描写や会話は心の栄養。にしてもこの破壊力……藤原さんには長生きしてほしかった……。