ルース・スタイルス・ガネット『エルマーのぼうけん』 ★★★★★

エルマーのぼうけん
ルース・スタイルス・ガネット, ルース・クリスマン・ガネット, わたなべ しげお
　子供ができたら性別に関係なく読んであげたい。小さい頃家にあったので、何度も読んだ記憶が。冒険ものってわくわくするし、想像力膨らむし、すごくいいと思う。
　拾ったのらねこから、どうぶつ島に捕まったりゅうのこどもの話を聞いたエルマーは、荷物をかばんにつめこんで単身で救出にゴー。たくさんの動物たちの攻撃（？）を華麗にかわしながら、りゅうのもとへと急ぐのでした。
　チューインガム、くしとリボン、歯磨き粉、棒つきキャンディ、みかん……それらの変哲もない持ち物で危険を回避するってのが、微妙に現実的といいますか、想像しやすいから楽しい。やけに具体的だったりするし。いくら動物が喋ってしまうようなファンタジーでも、夢ばっかりじゃいけないよね。
　挿絵も素敵。シリーズで三冊あるので、母になったあかつきには是非セットを買うわ！