Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

ルース・スタイルス・ガネット『エルマーとりゅう』  ★★★★☆

エルマーとりゅう
エルマーとりゅう
ルース・スタイルス・ガネット, ルース・クリスマン・ガネット, わたなべ しげお, 子どもの本研究会
「よいかな。そのひみつは――そのひみつは――そのひみつは――ああ、だめじゃ、とても、いまは、はなせん。日がくれたら、もう一ど、ここへきてくださらんか? こんなまっぴるま、とても、ひみつをもらすことはできやせん。」
「よくわかりました、王さま。よろこんでもう一どまいります。」

 エルマーは敬語交じりで話せるのです。すごいわ。
 りゅうを助けたエルマーが、家に帰るまでのお話。嵐にあった二人はカナリヤ島で一時休憩。島には昔エルマーが飼っていたカナリヤ・フルートが。この島の王様・カン十一世は知りたがりの病気にかかっていて、それが島全体に伝染しているという。
 エルマーがそれを解決してあげるのです、ええ。家に帰りついた彼が、両親と交わす会話がおしゃれだと思うなあ。