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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

津村記久子『ミュージック・ブレス・ユー!!』  ★★★★☆

ミュージック・ブレス・ユー!! (角川文庫)

ミュージック・ブレス・ユー!! (角川文庫)

オケタニアザミは「音楽について考えることは、将来について考えることよりずっと大事」な高校3年生。髪は赤く染め、目にはメガネ、歯にはカラフルな矯正器。数学が苦手で追試や補講の連続、進路は何一つ決まらないぐだぐだの日常を支えるのは、パンクロックだった!超低空飛行でとにかくイケてない、でも振り返ってみればいとおしい日々。野間文芸新人賞受賞、青春小説の新たな金字塔として絶賛された名作がついに文庫化。(Amazon

 今まで読んできた本では、やっぱり働いている中での女性同士の関係が多かったから、働く女性以外読む気しないと思っていたけど、こうして高校生をしみじみと描かれると、ああ、そんなこと言って申し訳ありませんでしたと平伏したくなる。あと、労働系では敬語があるせいか台詞があまり大阪弁を交えてなかった(実際のイントネーションは確実に関西だろうけど、文字としては)のに対して、本書は一番大阪大阪しているんじゃないだろうか。こんなん読んでたらうつるわ。

 津村さんの小説に出てくる男性は、語り手の女に物理的・間接的に効果的な冷水を浴びせかけることがままあるので、心臓に悪いな。笑 現実に、そういうことはあるんだけども。

世の中には、趣味的なものも他者も一緒に手にできる幸運な人がたくさんいて、それは、両方持ってる人、他者を持ってる人、趣味的なものしかない人、の順に人間の順列は決まっている。

 わかるぜ……!!!