2013-01-29 小川洋子『海』 ★☆ 国内現代小説 海 海の他のレビューをみる» 小川 洋子 新潮社 --- (2006-10-28) 恋人の家を訪ねた青年が、海からの風が吹いて初めて鳴る〈鳴鱗琴(メイリンキン)〉について、一晩彼女の弟と語り合う表題作、言葉を失った少女と孤独なドアマンの交流を綴る「ひよこトラック」、思い出に題名をつけるという老人と観光ガイドの少年の話「ガイド」など、静謐で妖しくちょっと奇妙な七編。「今は失われてしまった何か」をずっと見続ける小川洋子の真髄。著者インタビューを併録。(Amazon) 短編集だったからするっと読み終わってしまった上に、『沈黙博物館』みたいに文章に酔うことができなかったので途方にくれてる。