Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

谷川流『涼宮ハルヒの退屈』  ★★☆

涼宮ハルヒの退屈
涼宮ハルヒの退屈
谷川 流, いとう のいぢ
「それでこそ孤島よね! 半時と言わず、何時間でも行っちゃっていいわ。絶海の孤島があたしの求める状況だもの。キョン、みくるちゃん、あんたたちももっと喜びなさい。孤島には館があって、怪しい執事とメイドさんまでいるのよ。そんな島は日本中を探してもあと二つくらいしかないに違いないわ!」
 二つもねえよ。(孤島症候群

 消失を読んだあとに届いた退屈。ドンマイ! 私にとってはハルヒシリーズはじめての短篇集。表題作、「笹の葉ラプソディ」「ミステリックサイン」「孤島症候群」の四篇を収録。「笹の葉ラプソディ」以外はアニメで見ていたので、いかにアニメスタッフが忠実に再現したかがわかりました。尊敬する。あ、「孤島症候群」アニメだとキョンの妹もいたよね?
 ハルヒと出会ってから俺はすっかり忘れた言葉だが、あいつの辞書にはいまだに“退屈”という文字が光り輝いているようだ。その証拠に俺たちSOS団ハルヒの号令のもと、草野球チームを結成し、七夕祭りに一喜一憂、失踪者の捜索に熱中したかと思えば、わざわざ孤島に出向いて殺人事件に巻き込まれてみたりして。まったく、どれだけ暴れればあいつの気が済むのか想像したくもないね……。非日常系学園ストーリー、天下御免の第3巻。(裏表紙)
 何も考えずにキョンについていけば読めてしまうって素敵だな……。笹の葉~が消失に繋がってくるのでシリーズものは順番どおりに読むべきですね、ほんと。
 表紙の長門がかわいい。先日までキョン×ハルヒを応援していた私ですが、キョン×長門も大好物です。妄想は自由です。