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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

太宰治『人間失格』  ★★☆

人間失格
人間失格
太宰 治
「お父ちゃん。お祈りをすると、神様が、何でも下さるって、ほんとう?」
 自分こそ、そのお祈りをしたいと思いました。
 ああ、われに冷き意志を与え給え。われに、「人間」の本質を知らしめ給え。人が人を押しのけても、罪ならずや。われに、怒りのマスクを与え給え。

 『仮面の告白』に続いて読むものじゃなかったかも……重い(笑)私は三島の方が好きでした。でも幼少期の描写は好きだなあ。自分を装って、それが他人にバレてしまう恐怖。竹一とのやりとりはたまらない。
 「恥の多い生涯を送って来ました」。そんな身もふたもない告白から男の手記は始まる。男は自分を偽り、ひとを欺き、取り返しようのない過ちを犯し、「失格」の判定を自らにくだす。でも、男が不在になると、彼を懐かしんで、ある女性は語るのだ。「とても素直で、よく気がきいて(中略)神様みたいないい子でした」と。ひとがひととして、ひとと生きる意味を問う、太宰治、捨て身の問題作。(裏表紙)
 普通の人は「ひとが生きる意味」を深く考えずに生きてこれてしまうんだろうなあ。私は楽しいから生きたいって思ってしまうし。考え込んでしまうと、哲学とか文学に走るのかしら。友達が「生きることを楽しめない遺伝子があるらしいよ」と言ってたけど、どうなんだろうなあ。私自身は毎日楽しく過ごしているので、葉三みたいになる心配はないですが(笑)
 女性が世話したくなる気持ちはわかる。ダメ男に嵌まる人も多いですから。アル中の次はヤク中だなんて荷が重過ぎるけど。とんでもないダメ男だけど。何かかわいらしいんだよね。